2025年FIA-F1世界選手権第2戦中国グランプリのスプリント予選が3月21日に上海インターナショナル・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン（フェラーリ）が1分30秒849のコースレコードを樹立し、ポールポジションを獲得した。レーシング・ブルズの角田裕毅は8番手タイムを記録し、上位進出を果たした。

スプリント予選は、自由にタイヤを選択できる通常の予選とは異なり、SQ1およびSQ2では新品のミディアムタイヤが必須で、SQ3ではソフトタイヤの使用が義務付けられている。

ハミルトン、6勝を誇る地で貫禄の速さ

中国GP歴代最多6勝を誇るハミルトンは、SQ1をトップで通過し、勢いそのままに最終SQ3でも好走。マックス・フェルスタッペン（レッドブル）をわずか0.018秒差で下し、ポールを勝ち取った。3番手には、ハミルトンから0.080秒遅れでオスカー・ピアストリ（マクラーレン）が続いた。

SQ2をトップ通過したランド・ノリス（マクラーレン）は、ターン14でオーバーランし6番手に後退。ジョージ・ラッセル（メルセデス）が5番手に入った。

角田、ハジャーのトウで突破

角田は、チームメイトのアイザック・ハジャーのアシストを受けて最終ラウンドに進出。SQ3では、メルセデスを駆るアンドレア・キミ・アントネッリに0.035秒と迫る8番手タイムを記録し、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）、ランス・ストロール（アストンマーチン）を上回った。

角田はSQ1で一時ノックアウト圏内の16番手に沈むも、2度目のアタックで巻き返して10番手で突破した。SQ2では、ターン2でオーバーステアに見舞われラップを断念したハジャーが、ロングストレートでトウを提供。このチームプレイが功を奏し、11番手のフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）をわずか0.021秒差で退け、10番手で突破を決めた。

一方、ハジャーは、SQ1では2回のラップでともにチームメイトを上回ったが、SQ2ではタイムを計測できず、15番手に終わった。

ローソン、開幕戦に続き最下位に沈む

リアム・ローソン（レッドブル）は、ターン16でリアを滑らせ最下位20番手に沈んだ。開幕オーストラリアGP予選に続いて、最初のラウンドで敗退した。SQ1における僚友フェルスタッペンとの差は0.813秒に及び、課題の残る結果となった。

アルピーヌ、唯一のダブルSQ1敗退

今大会より強化されたリアウイング規制の影響が懸念されていたアルピーヌは、ジャック・ドゥーハンが16番手、ピエール・ガスリーが17番手に終わり、全チーム中唯一、2台揃ってのSQ1敗退となった。

新人勢が健闘、沈んだベテラン

新人勢の活躍が光った。ハースの新人オリバー・ベアマンは12番グリッドを獲得し、クラッシュを引き金とする前戦での悪い流れを断ち切ったが、ベテランのチームメイト、エステバン・オコンは18番手に終わった。

ザウバーも同様に、ルーキーのガブリエル・ボルトレートが14番手と健闘した一方、ニコ・ヒュルケンベルグは自身も驚きの19番手でクルマを降りた。

スプリントレースは日本時間3月23日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5,451mの上海インターナショナル・サーキットを19周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第2戦中国GPスプリント予選リザルト

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