予選前にガレージ内でドライブの準備をするリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)、2025年3月22日(土) F1中国GP(上海インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

リアム・ローソン、再び最下位「時間がない」タイムリミット迫る?厳しい自己評価

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レッドブル昇格後、苦戦続きのリアム・ローソン(レッドブル)は、スプリント予選に続いて最下位20番手に終わった2025年F1第2戦中国グランプリ予選を経て、厳しい自己評価を下した。

ローソンは前戦オーストラリアGP予選で18番手に終わり、中国GPではスプリント予選と本予選の両方で立て続けに最下位に沈んだ。Q1のベストタイムはランド・ノリス(マクラーレン)のトップタイムから1.191秒遅れ、チームメイトのマックス・フェルスタッペン(5番手)と比較しても0.750秒もの大差がついた。

ローソン「言い訳はできない」責任を自らに課す

予選後、ローソンは「本当に、すごく厳しい状況だ」と認め、「トラフィックの問題やその他のことに腹を立てることはできるけれど、それがQ1を突破できるかどうかの決定的な差になるようじゃダメなんだ」「言い訳はできない」と厳しい自己評価を下した。

「トラフィックといった外部要因のせいにする前に、自分自身で解決すべき課題が山ほどある。とにかく、フラストレーションが溜まる」

「そもそも最初のアタックで十分なタイムを出せていなきゃならなかった。それができるだけの速さはあったはずだ。そんなことじゃダメなんだ。だから、とにかく自分自身が何とかしなきゃならない」

問題を克服するために何が必要か?との質問に対しては、「時間の問題だと思う。でも残念ながらその時間があまり残されてない。でも、これはもう、そういうものだと思うしかない」と答えた。

「F1マシンをドライブするには、自分がやってることに100%の自信が必要なんだ。自信がないわけじゃないけど、今はそのすごく狭いウィンドウを外してしまってる。それが今の課題だ」

「うまく言葉にできないけど、要するに、今のままじゃダメなんだ」

昨季の評価一転、昇格後の苦戦続く

ダニエル・リカルドの後任としてデビューした昨年、レーシング・ブルズ(当時RB)で高い評価を得たローソンだったが、2025年シーズンに向けてレッドブル昇格を果たして以降は苦戦が続いている。

開幕戦のオーストラリアGPでは、刻々と変化する路面状況の中、スリックタイヤで走行し続けた末にクラッシュを喫するなど、パフォーマンスと判断の両面で課題が露呈した。

一方で、中国GPのスプリントでは最下位から14位まで順位を上げるなど、前進の兆しも見られた。とはいえ、角田裕毅(レーシング・ブルズ)が安定的に好成績を刻む中、レッドブルというトップチームの期待に応えるには、早急な改善が求められる状況にある。

角田は開幕戦で予選5番手を獲得し、レースではチームの戦略ミスにより後退するまで一貫してトップ6を走行。中国GPでは、スプリント予選で8番手を獲得。19周のレースで6位入賞を果たし、本予選ではQ3最終ラップでミスがあったものの、決勝に向けて9番グリッドを持ち帰った。

マルコ、ローソン交代の可能性除外せず


2025年F1中国GP予選ではオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がキャリア初のポールポジションを獲得。ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に続く結果となった。

決勝レースは日本時間3月23日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5,451mの上海インターナショナル・サーキットを56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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