マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーン
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マクラーレンのバンドーン「モナコに比べたらチャンスは多い」 / F1カナダGP 2017《preview》

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長谷川祐介やエリック・ブーリエら首脳陣がこぞって「カナダGPはマクラーレン・ホンダにとって厳しいレースになる」との見解を示す中、レースドライバーのストフェル・バンドーンは彼らに比べれば幾らか楽観的に見える。

ジル・ビルヌーブ・サーキット初走行となるバンドーンは、オーバーテイクという点でカナダはモナコよりも多くのチャンスがあると語る。このサーキットは、公園に仮設される公道サーキットであり、路面は荒く、コース脇にはコンクリートウォールがそびえ立ち、一歩間違えればたちまちその餌食になってしまう。例え予選が振るわない結果になったとしても、決勝での挽回はモナコよりも易しい。

ジル・ビルヌーブ・サーキットのコースレイアウト図

中でも最終シケインの”チャンピオンズ・ウォール”は、これまでに何人もの歴代F1王者のリタイヤを誘発してきた。同じ”ドライバーズ・サーキット”と言えども、モナコは予選、カナダは決勝、と、ドライバーの腕が要求されるセッションが両者では異なる。だからこそ、バンドーンはカナダにある種の光を見出しているのかもしれない。

バンドーン:F1カナダGPに向けて

ストフェル・バンドーン

モナコGPは、チームにとって色々な出来事があったね。マシンは快適だったし、パッケージから限界を引き出して攻められてたと思ってる。ポイント獲得も可能だったと思うけど、残念ながらそうはならなかったね。アップデートのおかげでシャシーは毎戦良くなってるし、チームはそのためにすごく頑張ってくれてる。モナコと比べて、カナダはセットアップが全然違うんだけど、どうなるか楽しみだね。

カナダでのレース経験はないから初めてのサーキットになるんだけど、シミュレータでは何度も走ってるよ。ここは難しいサーキットだね。どうして皆が「ドライバーズ・サーキット」って言うか分かるよ。ここはドライビングに忙しいし、高い集中力が求められるんだ。チャンピオンズ・ウォールがまさにこれを証明してるよ。モナコとは準備もセットアップも全く違うから、実際に走るのを楽しみにしてるよ。

レースに関して言うと、ここはブレーキにもエンジンにもドライバーにも凄く厳しいし、セーフティーカーの可能性も高いから、戦略とセットアップについて色々考えないとね。フェルナンドが戻って来るのはプラスだよ。彼はここでの経験が豊富だから手助けになるよ。僕らにとって楽勝とは言えないレースになると思うけど、モナコに比べたらオーバーテイクはし易いから、僕らのチャンスも増えると思ってるよ


2017年第7戦F1カナダGPは、日本時間6月9日(金)23:00からのフリー走行で幕を開ける。カナダグランプリの開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、カナダGPに関する情報についてはF1カナダGP特設ページを参照されたい。

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