F1カナダGP《FP2》結果とダイジェスト / 最速はライコネン、FP1でトラブルのアロンソは7番手

キミ・ライコネンのF1マシンcopyright ScuderiaFerrari

2017年F1第7戦カナダGP2回目のフリー走行は、気温24度、路面温度35度のドライコンディションで行われた。午前に引き続きドンヨリとした空模様の中、最速タイムを記録したのはフェラーリのキミ・ライコネン、1分12秒935をマークした。

普段レースコースとして使われることのないジル・ビルヌーブ・サーキット、コース上の埃は吹き飛ばされ、路面にラバーが載ってきたことでグリップが大幅に向上、ライコネンのタイムは、自身がFP1で記録したものより1.295秒も速い。

午前の1回目のフリー走行でトップタイムを記録したルイス・ハミルトン(メルセデス)は2番手、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は3番手という結果だった。4番手にはバルテリ・ボッタスが続き、トップ4をフェラーリとメルセデスが占拠した。

FP1では振るわないタイムを記録していたレッドブルは、マックス・フェルスタッペンが5番手につけた。ライコネンからフェルスタッペンまではコンマ453秒、今年のF1カナダGPの上位争いは、フェラーリ、メルセデス、レッドブルの三つ巴の戦いに絞られてきた。


©F1

FP1で油圧系トラブルに見舞われたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、ライコネンから1秒310遅れの7番手となった。チームが懸命の作業を行い、何とかセッション中にコース上へと送り出した。一方、チームメイトのストフェル・バンドーンは19番手に沈んだ。

トラブルに苦しむレッドブル勢

セッション開始20分、「パワーがないんだけど…どうしたら良いのか教えてくれる?」とダニエル・リカルド、「残念だけど、問題解決には時間がかかりそうなんだ」と無線で語るチーム代表のクリスチャン・ホーナー。リカルドは早々にセッションを終える事になった。走行は僅か8周に留まった。


©F1

残り時間17分、次はマックス・フェルスタッペンにトラブルが発生。裏ストレートでマシンを止めたため赤旗が提示された。パワーユニット絡みのトラブルと見られている。トップを目指すには信頼性を犠牲にしてでもリスクを負わざるをえない。それはマクラーレン・ホンダにしろレッドブルにしろ同様である。

2017年F1第7戦カナダGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:12.935 41
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:13.150 +0.215 41
3 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:13.200 +0.265 41
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:13.310 +0.375 42
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:13.388 +0.453 25
6 19 フェリペ・マッサ ウィリアムズ・メルセデス 1:14.063 +1.128 38
7 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ホンダ 1:14.245 +1.310 19
8 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:14.299 +1.364 46
9 26 ダニール・クビアト トロロッソ 1:14.461 +1.526 38
10 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:14.501 +1.566 41
11 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:14.566 +1.631 33
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:14.604 +1.669 38
13 55 カルロス・サインツ トロロッソ 1:14.621 +1.686 43
14 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:14.676 +1.741 35
15 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:15.072 +2.137 8
16 30 ジョリオン・パーマー ルノー 1:15.127 +2.192 40
17 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:15.240 +2.305 40
18 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:15.611 +2.676 31
19 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ホンダ 1:15.624 +2.689 20
20 94 パスカル・ウェーレイン ザウバー・フェラーリ 1:16.308 +3.373 31

コンディション

天気曇り
気温24℃
路面温度35℃

セッション概要

グランプリ名 F1カナダGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 ジル・ビルヌーブ・サーキット
設立 1978年
全長 4361m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1カナダGP特集

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