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意外(?)にも17年シーズン初めてのワン・ツー・フィニッシュを決めた王者メルセデスAMG。ルイス・ハミルトンはポール、優勝、全周回リード、最速ラップのグランドスラムを達成、圧倒的な強さを見せつけた。
メルセデスの2台はオープニングラップをポジション維持で駆け抜けた。11周目にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がリタイヤした事でボッタスが2番手に浮上、この後は一度も順位を譲ることなくチェッカーフラッグを受けた。メルセデスAMG-F1のトップを務めているトト・ウォルフは、昨年の傾向からカナダでの苦戦を予想していたものの、最終的に1-2を決められたのは実に力強い結果だと満足感を露わにしている。
レース後、ハミルトンは「フェラーリに痛恨の一撃を食らわせる事ができた」と鼻息荒くその興奮を表現した。ボッタスは失望のモナコから劇的な復活を遂げたチームの努力を賞賛「トップに返り咲くためにこれほどまでに断固たる決意を持ったチームを見たのは初めて」とコメントした。
メルセデス:F1カナダGP決勝を終えて
ルイス・ハミルトン決勝: 1位, 予選: 1位
言うことない週末になった。これ以上の喜びに勝る結果なんてないし、結果に本当に満足してるよ。モナコを終えてからは頭を掻きむしってたけど、ここでは全てをまとめ上げて素晴らしい結果を目にすることができた。マシンの理解を深めて、フェラーリに痛恨の一撃を食らわせる事ができたよ。バルテリも素晴らしい仕事をしたと思う。彼との初めてのワン・ツーになったね。価値ある手堅いポイントを獲得できたよ。実に相応しいと思う。
10年前、ここで初めてのポールと勝利を挙げたことを思うと変な感じだね。実際、レースの展開も2007年を思い起こさせるような感じだった。長いレースだったけど、マシンがまとまっているのは分かってたし、完璧だったよ。
バルデリ・ボッタス決勝: 2位, 予選: 3位
今週末チームとして復活を遂げられて本当に満足してるよ。この2週間でのチームの対処方法、それがどのように上手くいき改善されたのかは、実に印象的だね。トップに返り咲くためにこれほどまでに断固たる決意を持ったチームを見たのは初めてだよ。今日僕らはワン・ツーを果たした。アメージングだよ。
フェラーリの前に出るためにスタートを全力で攻めたんだ。それ自体は良かったんだけど、少しタイヤをロックアップさせちゃって、それが第一スティントに影響しちゃったんだ。レッドブルの後ろでタイムをロスしたし、彼がマシンを止めた後はフォース・インディアに前を塞がれてしまった。第二スティントではソフトタイヤを履いて出たんだけど、ペースを得ることは出来なかった。でも、素晴らしいポイントをチームに持ち帰ることができたよ。
2017年第7戦F1カナダGP決勝の詳細については、決勝結果とダイジェストを参照されたい。