20番手の角田裕毅、降格踏まえ「意図的に走行を制限」レースカーとしての仕上がりに期待
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は18日(土)のF1カナダGP公式予選で4周しか走らず、20番手最下位でセッションを終えた。グリッド降格ペナルティを踏まえての措置だった。
RBPT(ホンダ)製F1パワーユニットを搭載する角田裕毅は週末を前に、今季4基目のICE(内燃エンジン)を含めて全交換を行い、更にFP3に向けて3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)及びES(バッテリー)の封を切った。
エキゾースト以外の全てのコンポーネントがレギュレーションで規定される年間上限に達したため、スチュワードは予選を前に最後尾スタートを命じた。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは予選での角田裕毅の走行計画について「新しいPUを投入した事でグリッドペナルティを受けるため、意図的に走行を制限した」と説明した。
土曜のジル・ビルヌーブ・サーキットは雨に見舞われ、気温は低く、滑りやすい危険なコンディションだった。予選結果がどうであれ、角田裕毅の最後尾スタートに変わりはなく、リスクを冒す必要は一切なかった。
週末を通して角田裕毅は予選ではなく決勝に焦点を合わせたプログラムに取り組んできた。日曜の巻き返しに向けて、レースカーとしての仕上がりに期待を寄せた。
レースカーとしての仕上がりに期待
角田裕毅
予選: 20位 / FP3: 17位
エンジン交換ペナルティを受ける事を踏まえて、今日は2周だけ走る予定でした。予選のコンディションはFP3より遥かに悪く、路面の水量もかなり酷かったのでリスクを負いたくありませんでした。
今週末は終始、日曜にフォーカスして計画を進めてきましたので、決勝に向けてオーバーテイクが可能なクルマにセットアップできていると良いのですが。
ウェットとなった2022年のF1カナダグランプリ予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
2022年F1カナダグランプリ決勝レースは日本時間6月19日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4,361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。