タチアナ・カルデロン、フィオラノでのF1テスト1日目を完了「V8エンジンの音とパワーは本当に最高」
ザウバーF1チームのテストドライバーを務めるコロンビア出身の女性ドライバー、タチアナ・カルデロンは11月17日、2013年仕様F1マシン「Sauber C32」のステアリングを握り、伊フィオラノ・サーキットでのテスト1日目を無事に完了した。
フィオラノ・サーキットは八の字の形を持つ1周3kmほどのショートトラックで、すぐ脇にはスクーデリア・フェラーリのファクトリーが位置しており、F1マシンのシェイクダウンや、市販車のテスト走行等に使用されている。
F1デビューを目指すカルデロンはテルメックスの支援を受け、F1マシンの習熟のためにテストを敢行。ピレリのプロモーション用タイヤを履いたザウバーC32フェラーリをドライブし、1日を通して90周、265.05kmを走破。自己ベストとなる59秒913を記録しマシンを降りた。
「フィオラノでの初めての走行は本当に素晴らしい経験となりました」とカルデロン。「面白いトラックでしたし、雰囲気も特別な感じがしました。気温と路面温度はかなり低かったのですが、変動は少なく一貫していました。今日はコースを学びつつ、クルマから良いバランスを見つけることが目標でしたが、無事に達成することができました」
当日のフィオラノは気温10℃、路面11℃までしか上昇せず、2日間で予定されているテスト初日はかなり低いコンディションの中で行われた。
「ザウバーC32フェラーリを走らせるのは信じられないほど素晴らしい気分でした。V8エンジンの音とパワーは本当に最高ですね。明日の午後は何度か予選シミュレーションをしたりレースシミュレートをする予定ですが、とても楽しみです」
カルデロンは先月30日、メキシコで行われたプロモーションイベントで2018年仕様の「Sauber C37」のステアリングを握り約100kmを走行。ラテンアメリカ出身の女性レーサーとして初めて公式の場でF1マシンを走らせた。2日目のテストは現地18日に行われる。