キャデラック、中団躍進のはずが4周で全滅。相次ぐトラブルにペレスとボッタスが危機感/F1オーストリアGP決勝

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4周を待たずに2台が全てがリタイアするという悪夢のような結果に終わった2026年F1第8戦オーストリアGPを経て、セルジオ・ペレス(キャデラック)は「こんなトラブルを繰り返していてはダメだ」と語り、チームに迅速な改善を求めた。

大規模なアップグレードの投入により、中団グループへの躍進を狙ったキャデラックにとって、レッドブル・リンクでの週末は、組織的かつ深刻な課題を改めて露呈するものとなった。

相次ぐトラブルで両車リタイア

レース開始から数分後、バルテリ・ボッタスがわずか2周で姿を消すと、ペレスも4周目を終える前にガレージへと戻った。2台を襲ったのは、ともにブレーキの深刻なトラブルだった。

不穏な空気は、すでに金曜日のフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)の段階から漂っていた。ペレスは電気系の問題によって、両セッションで走行時間を失っていた。

さらにボッタスはFP2で、フロア前方のTトレイが路面と過度に接触し、走行中に激しい火花に見舞われ走行時間を失った。その原因は、マシンの組み付けミスという初歩的な失態だった。

今年F1に参入したばかりのキャデラックは、これまでも数々の信頼性トラブルに苦しんできた。ここまでの全8戦のうち、2台がそろってチェッカーフラッグを受けたのはわずか3回。特にボッタスは、5月のカナダGP以降、一度も完走できていない。

ペレス「同じ過ちを繰り返してはならない」

決勝のスタートは力強く、ペレスはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)と激しい順位争いを展開していた。他車と互角に渡り合えるペースの手応えを感じていただけに、突如として襲った早期リタイアに対するフラストレーションは大きかった。

「スタートは良かった。アルボンとバトルを展開できていたし、いいレースになりそうだった。ほかのマシンと十分戦えるペースがあったと思う。それだけに本当に残念だ」

ペレスはそう振り返り、繰り返し続く信頼性トラブルに強い危機感を示した。

「チーム全体にとって本当にフラストレーションが溜まる週末になってしまった。プロセスや仕事の進め方について、内部で徹底的に話し合う必要がある。もっとレベルを上げなきゃいけない。こんなトラブルを繰り返していてはダメだ」

煙に巻かれたボッタス「まずは完走が必要」

2周目のターン4進入時にフロントブレーキの火災に見舞われたボッタスは、トラブルの瞬間を生々しく振り返った。

「本当に突然で、予想外だった。煙の臭いがしたと思ったら、フロントブレーキが激しく燃え上がったんだ」

予選後、今回のアップグレードによってアストンマーティン・ホンダとの差を拡大できた点に希望を見出していたボッタスは、完走することの必要性を強調した。

「難しい週末だったし、多くの問題があった。また学ぶべき週末になった。こうした問題に対応し、解決しなきゃならない」

「マシンが少し速くなったと感じていただけに悔しい。だけど、まずはレースを完走するところから始めなきゃならない」


2026年F1第8戦オーストリアGPの決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が滑り込んだ。

シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは、7月3日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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