ジェンソン・バトン
copyright formula1.com

実車経験なしにF1モナコGPに挑むジェンソン・バトン、現役F1ドライバー「ジェンソンなら問題ない」

  • Published: Updated:

実車での走行を行わずにモナコGPに挑むジェンソン・バトン、現役のF1ドライバー達はバトンであれば何ら問題ないと主張する。

28日(日)に行われる2017年のF1モナコGP決勝、この日はインディアナポリス500マイルの決勝日であり、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはモナコGPではなくインディ500で走ることを選んだ。これにより、昨年を以ってF1を引退したジェンソン・バトンが一時復帰、アロンソに代わってMCL32のステアリングを握る。

マシンの幅、タイヤなど、レギュレーションの変更によって今季のF1マシンは昨年までとは大きく異なっている。にも関わらず、バトンは実車での走行機会を作ることなくシミュレーターでの走行のみで、いきなりモナコGPを走ることを選んだ。これに対して一部では準備不足を指摘する声もあり、バトンの参戦スタンスに疑問が呈されている。

ハースのロマン・グロージャンは「ジェンソンは偉大なチャンピオンだ。彼は世界タイトルを勝ち取っているし、自分が何をしているのかは分かってるよ。ジェンソンなら素早く適応してくるハズさ」と公式サイトにコメント、レギュラードライバーである自分たちは、今季マシンでの抱負な経験を武器にジェンソンに立ち向かうと語る一方で、バトンが直ぐに速さを発揮してくるのは間違いないと言う。

2014年にマクラーレンでバトンのチームメイトだったケビン・マグヌッセンも、新しいマシンにバトンが対応するのは疑いないと語る。「確かに去年(のマシン)とは少し違った挙動だし、高速コーナーでは特に違うけど、レースカーってことに変わりはないんだ。車輪が4つあってハンドルがある。ジェンソンなら問題ないよ」

バトンは過去にモナコで1勝を上げており、表彰台も2回経験している。昨年は、戦闘力の劣るマクラーレン・ホンダのマシンで4年連続の入賞を成し遂げた。バトンなら問題ないと語るグロージャンは、ひとつだけアドバイスをした。「ジェンソンが一番最初にやるべきはマシンの幅に慣れることさ、特にモナコではね」


バトンの復帰レースに注目が集まる今年のF1モナコGPは、日本時間25日(木)17:00から始まるフリー走行で幕を開ける。

F1モナコGP特集