テレビ取材を受けるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー
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俄然やる気のピエール・ガスリー「成績が良ければお酒を奢ってもらえる!」F1ブラジルGP《preview》

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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、伝統のインテルラゴス・サーキットで開催される2019年FIA F1世界選手権第20戦ブラジルGPに先立って抱負を語った。

昨年のレースでガスリーは、入賞圏内の9番グリッドからスタートするも、STR13のペースはフォース・インディアやハースと比較して明らかに遅く、ポイント獲得叶わず13位フィニッシュに終わった。Q3進出によって中古のスーパーソフトでスタートした点もマイナスに作用した。

成績が良ければお酒を奢ってもらえる!

ピエール・ガスリー

僕にとって、インテルラゴスでのレースは今回で3度目になるけど、まだ一度もポイント圏内でフィニッシュできていないから、今週末の第一の目標は入賞することだ。

ブラジルGPはF1を象徴するグランプリで、アイルトン・セナは今でも僕のアイドルだし、この国にはフォーミュラ1の文化が根付いてる。本当に素晴らしい事だよね。

コースそのものは全長が短いけど、技術的に難しいコーナーが幾つもあるし、本当に素晴らしい。天候が不安定でレースは予測不能だし、過去に何度も見てきたように、かなりクレイジーな週末になることもあるから、とりわけエキサイティングだ。シーズンも残り後2戦だし、もちろん凄く楽しみにしてる。

みんなシッカリとトレーニングを重ねてきてるけど、ここは反時計回りのコースだし、ストレートはどれも若干曲がっていたりするから、首への負担という点では最も過酷なサーキットの1つなんだ! レース中は常にGフォースが体に加わり続けていて、特に長く周り続ける3、4、5コーナーは肉体的に本当にキツイ。それに現行のF1マシンは、これまで以上のスピードを持っているから、最小Gフォースの値は、過去と比べてはるかに高いんだ。本当に大変だけど、、、準備は出来てるよ。

インテルラゴス・サーキットのコースレイアウト図

設備的には、他の近代的なサーキットと比較すると若干物足りない部分があるけど、これもインテルラゴスの特徴の一つだし、仮に変わってしまう事にでもなれば変に感じるだろうね。

クルマに乗り込んで一旦コース上に出てしまえば、自分がまるでアリーナにいるような気分になる。ホント最高だよ。今回良いリザルトを獲得できたら、僕のトレーナーが日曜日にカイピリーニャを2、3杯奢ってくれるって言うから、俄然やる気だよ!

ポルトガル語で“田舎者”を意味するブラジルの伝統的なカクテル「カイピリーニャ」
creativeCommonsloco085 / ポルトガル語で“田舎者”を意味するブラジルの伝統的なカクテル「カイピリーニャ」


ブラジルGPの舞台となるのは、全長4309mと短いインテルラゴス・サーキット。変わりやすい局地的天候による荒れたレース展開が特徴のひとつ。

ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、マックス・フェルスタッペンとエステバン・オコンのクラッシュにより利を得たルイス・ハミルトンが優勝。2位にフェルスタッペン、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。

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