F1ブラジルGP決勝で発生したマックス・フェルスタッペンとエステバン・オコンとの接触事故
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フェルスタッペン、暴力沙汰から1年 逆転3位の望み繋ぐ3勝目なるか? / Red Bull Honda F1ブラジルGP《preview》

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボンが、2019年FIA F1世界選手権第20戦ブラジルGPに先立って抱負を語った。あの暴力沙汰から1年。チームとしてのコンストラクターズ3位は確定したものの、ドライバーズランキングでの逆転3位の可能性が残されているフェルスタッペン。3勝目を挙げて跳馬のライバルを蹴散らせるか?

昨年のレースでフェルスタッペンは、5番グリッドながらも圧巻のオーバーテイクショーを披露し、40周目には、トップを走るルイス・ハミルトンを交わしてラップリーダーに浮上。逆転優勝をほぼ手中に収めた。だが、44周目のターン2で周回遅れのエステバン・オコンと接触。手にしたはずの勝利がこぼれ落ちた。

F1ブラジルGP決勝レースで発生したマックス・フェルスタッペンとエステバン・オコンの接触事故
© Getty Images / Red Bull Content Pool、マックス・フェルスタッペンとエステバン・オコンの接触事故

スチュワードはオコンに重度の非があるとして、ストップ・アンド・ゴー・ペナルティを科す裁定を下したが、フェルスタッペンは追い抜いたばかりのハミルトンの後方に後退。接触によってマシンは破損し、2位チェッカーに甘んじた。クルマを降りたフェルスタッペンは怒りを爆発させ、オコンを小突き、社会奉仕活動を命じられる事となった。

レッドブル・ホンダは2戦を残し、2勝を挙げてトータル366ポイントを獲得。理論上、残りのレースで獲得可能な最大ポイント数は88点であるため、113点差で前を行く2位フェラーリを逆転することはできず、3位が確定している。だが、ドライバーズランキングでは、フェルスタッペンが3位シャルル・ルクレールに14点差と迫っており、こちらは逆転の可能性が残されている。

クリスチャン・ホーナー代表が、優勝の可能性が期待できるグランプリとして挙げていたメキシコ、アメリカの2連戦が終わり、残されたブラジルのインテルラゴスとアブダビのヤス・マリーナは、その次点として挙げられていたコース。提携初年度のレッドブル・ホンダは、どこまで勝ち星を増やせるのだろうか? フェルスタッペンの逆転3位はあるのだろうか?

過去10年でのインテルラゴスでのレッドブル・レーシングの勝率は40%。ただし、1.6リッターV6ハイブリッド・ターボ時代以降は、2位表彰台に上がるのが精一杯で、未だ1勝もできていない。ルノーからホンダへとスイッチした今年、この流れを断ち切れるだろうか? フェルスタッペンは予選順位が鍵を握ると語る。

レッドブル・ホンダ:ブラジルGPに向けて

マックス・フェルスタッペン予選結果がかなり重要

インテルラゴスは全長が短いトラックだけど、ドライブするのが楽しくて素晴らしいコースなんだ。コーナーの組み合わせが良くて、反時計回りだから、首への負担がちょっとキツイ。オーバーテイクは簡単じゃないから、予選がかなり重要だ。

タイヤへの負荷もかなり大きいから、レース中はずっと、面倒を見続けなきゃならない。2016年のグランプリがそうだったように、クレイジーな天候に見舞われる可能性もあるよね!

ブラジルには熱狂的なF1ファンがたくさんいるから、彼らと会えるのも楽しみだよ。ファンのおかげで、週末は本当に素晴らしい雰囲気に包まれるんだ。

アレックス・アルボン楽しみにしていたオールドサーキット

サンパウロは凄く良い所みたいだし、僕の好きな古いタイプのドライバーズサーキットみたいだから楽しみだよ。インテルラゴスは歴史あるコースだし、今年最も楽しみにしていたサーキットの一つなんだ。

僕はまだ一度も行ったことがないんだけど、毎年天気が厄介で、エキサイティングなイベントになるみたいだね。


ブラジルGPの舞台となるのは、全長4309mと短いインテルラゴス・サーキット。変わりやすい局地的天候による荒れたレース展開が特徴のひとつ。

ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、マックス・フェルスタッペンとエステバン・オコンのクラッシュにより利を得たルイス・ハミルトンが優勝。2位にフェルスタッペン、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。

2019年のF1ブラジルGPは、日本時間11月15日(金)23時からのフリー走行1で幕を開ける。

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