FIA国際自連、ブラジルGP終了後の”暴力行為”の件についてフェルスタッペンとオコンを緊急招集
F1ブラジルGPのレーススチュワードは11日の決勝終了後、マックス・フェルスタッペン(Red Bull)とエステバン・オコン(Racing Point)を招集。44周目に発生した接触事故に絡む”暴力行為”についての事情聴取が行われている。
レース中盤のターン2での出来事。理由は不明だが、1周遅れのオコンがラップリーダーのフェルスタッペンに並びかけ追い抜きを仕掛けたところ接触。フェルスタッペンは優勝を逃す事となり、オコンには10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティが科せられた。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、F1ブラジルGP決勝レースで発生したマックス・フェルスタッペンとエステバン・オコンの接触事故
レース後二人はFIAの計量ガレージで鉢合わせ、お互いに小突き合いながら非難合戦を展開。パドックは緊迫した空気に包まれた。FIAは、二人の行動は国際競技規則第12条1項1.cに対する違反の可能性があるとして、両ドライバーとチーム代表者に呼び出しをかけた。
スポーティング・レギュレーションでは「競技会の利益、またはモータースポーツ全般に不利益とみなされる行為を禁止する」とされている。つまりこの招集は、レース中に発生したアクシデントについてではなく、レース後の暴力行為とも受け取られかねない小競り合いに対しての審議である。
殴る蹴るといった体を使ったあからさまな喧嘩ではないものの、フェルスタッペンが先に手を出す形でオコンを左手で押しのけ、それに対してオコンが軽く詰め寄り、その後フェルスタッペンがオコンを強く突き飛ばす、といった騒動が発生していた。実際の模様は以下の映像を参照。
There was contact on the track, and a bit off it too 😡 #BrazilGP 🇧🇷 #F1 pic.twitter.com/OajZ1UM4lL
— Formula 1 (@F1) November 11, 2018
「暴力的だしプロとして失格だ」とオコン。フェルスタッペンの行為を真っ向から批判した。「FIAのスタッフが止めに入らなきゃならない状況だった。それがなければ彼は僕を殴っていただろう。プロのドライバーの振る舞いとして相応しくないのは言うまでもない」
「レース後に感情的になっているのは理解できるけど、手を上げるのではなく話をするべきだ。バトルをして良いのはトラック上での話だ。僕らはスポーツマンであり、子供たちの憧れの存在なんだ。多くの人達がテレビの前で観戦している」
「もし今日の映像が放映されれば、大変なニュースになってしまうだろう」
赤コーナーのセコンド、クリスチャン・ホーナー代表は「小突かれるだけで済んでラッキーだ」と述べ、フェルスタッペンを擁護している。