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F1ベルギーGP決勝レースを終えたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、ストレートスピードが遅すぎて勝負にならなかった、と主張した。
27日(日)のレースでは、オープニングラップで大幅に順位を上げたものの、その後はオー・ルージュを越えた先のケメルストレートで後続車に次々とオーバーテイクを許してしまった。嫌気が指したアロンソは不満を訴え続け、雨が降らない事を無線で確認した後、エンジンの問題を訴え自らガレージへと戻ってしまった。
決勝レースにおけるケメルストレートエンドでの最高速度をみると、アロンソのマシンは全20台中18番目となる319.8km/hに留まっており、チームメイトのストフェル・バンドーンは全体で11番目に速い336.6km/hを記録している。
ただしこの数値は一概には比較できない。というのも、アロンソはレースを途中でリタイヤしたため、完走したバンドーンはより燃料の軽い状態で最高速をマークしており、また、両者のマシンセッティングの違いも定かでないためだ。
直線速度が遅い、今日は何もできなかった
フェルナンド・アロンソ決勝: リタイヤ, スタート: 10位
全体的に言えば良いグランプリだったよ。予選では素晴らしいチーム戦ができたし、決勝では良いスタートが切れた。アウト側から行ったのは正しい決断だったね。最初のラップを終えた時には7番手までポジションを上げられたし、最初の3・4周は楽しかったよ!でもその後は防戦一方になってしまい、DRSがない状態のマシンにストレートの中ほどで追い抜かれてしまった。
ホイール・トゥ・ホイールの戦いができなかったわけだけど、レースってものは簡単にはいかないものさ。難しいレースだったし、決勝では僕らに競争力はなかったよ。ストレートの速度が遅すぎるから、直線での勝負は不可能だった。要は、今日は何もできなかったって事さ。
挙句の果てに、エンジンの問題によってレースを終える羽目になった。僕らの現状はこんなものだから、一刻も早く改善する必要があるよ。チームが昼夜問わず作業に取り組んでるのは分かってるけどね。早く良い結果がみたいね。
アロンソはエンジンに問題が生じたと語る一方で、エンジンを供給しているホンダはデータ上では問題は確認されていないとコメント、両者の主張には食い違いがみられる。そのため、アロンソが故意にレースを放棄した疑いが生じている。
2017年第12戦ベルギーグランプリの結果と詳細については、F1ベルギーGP結果とダイジェストを参照されたい。