ベルギーGPで同士討ちしたフォース・インディア
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命が危なかったとオコン、奴は楽観的過ぎたとペレス。F.インディア「以降チームオーダーを発動する」

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F1ベルギーGP決勝レースでまたも同士討ちを喫したフォース・インディア、1度ならず2度も同じ場所、同じ形でセルジオ・ペレスがエステバン・オコンを危険に追いやった。レースを終えたオコンは、時速300kmでのアクシデントにより命を危険に晒されたと主張し激怒した。

ラ・ソース(1コーナー)を曲がった後のDRS検知ポイント付近で、オープニングラップと30周目に並走しあった両者、共にウォール側を走行していたオコンはペレスの幅寄せによって行き場を失った。1度目は事なきを得たものの、2度目には壁とペレスのマシンに接触、オコンはフロントウイングを、ペレスは右リアタイヤをバーストさせた。

スチュワードはこのインシデントを不問としたものの、ペレスのドライビングに非があるのは明らかであった。フォース・インディアの首脳陣はペレスの過失だと主張、以降はチームオーダーを発動すると明言し、2人のドライバーに自由なレースをさせる事はないだろうと語っている。

レースを終えたペレスは、1度目の事故については自身の責任を100%認め謝罪したものの、選手権ポイントを失う事になった2度目の件に関しては、オコンが楽観的だったと非難した。

「最初の事故は100%僕のせいだ。適切なモードに入れ忘れてしまってスタートで出遅れたんだ。50%程パワーがない状態だった。僕は彼を全く見ていなかった。二回目に関しては、エステバンが楽観的過ぎたと思う。お互いにスペースがなかったんだから」

一方のオコンはペレスの意見に同意せず、ペレスはプロのドライバーとして失格だと憤る。

「1回目の件については受け入れてるよ。仮に彼が僕をミラーで確認してたとしても、僕らはスリーワイドだったんだからね。でも、彼が僕をウォールに追いやったのは事実だし、凄く危険なドライブだった。プロのやることじゃないよ」

「でも2回目のはひどすぎる。彼は僕を時速300kmで走っている時に壁に押しやったんだ。僕の命と彼の命を危険にさらしてね。チームにとっては多くのポイントを失う結果になった。彼はプロのドライバーとして振る舞うべきだし、今日みたいな事はすべきじゃないよ」

「一体今日どの位のポイントを失ったと思う?二台ともが素晴らしいポジションにいたのに。あれは愚かな動きだし、あんな事する必要はどこにもなかったんだ。彼は今年28歳で7年間もF1にいるくせにね」

両者は今年のアゼルバイジャンGPでも同士討ちを喫しており、2人の関係が悪化するのは避けられない見通しだ。


2017年第12戦ベルギーグランプリの結果と詳細については、F1ベルギーGP結果とダイジェストを参照されたい。

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