2020年F1ベルギーGP決勝レースのためにガレージからコースに向かうアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー
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アルファタウリ・ホンダ、ガスリーの”ずば抜けた走り”を称賛…怒涛の追い抜き力は何処から来た?

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亡き友に恥じぬレースを…との想いを胸に、スパ・フランコルシャンでの44周のレースに挑んだアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、セーフティーカーに弄ばれ一時は16番手を走行する場面もあったが、ウィリアムズ、ハース、フェラーリ、レーシングポイントを次々に抜き去り、8位入賞で感傷的な週末を締め括った。

スパでのAT01のコンペティティブなパフォーマンスは一体何処から来たのだろうか? 車両パフォーマンス部門のチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリは次のように説明した。

「低ダウンフォース仕様のパッケージの最適化が上手くいった事で、競争力あるトップスピードを手にする事となり、そのおかげで数多くのマシンをオーバーテイクする事が出来た。また、ピットウォールは自由にタイヤが選択できるアドバンテージを最大限に活かし、戦略面で堅実な仕事をしてくれた」

8位入賞したピエール・ガスリーを称えるアルファタウリ・ホンダのクルー達、2020年F1ベルギーGP決勝レース後のピットロードにて
© Getty Images / Red Bull Content Pool、8位フィニッシュのガスリーを出迎えるアルファタウリ・ホンダの面々

8位フィニッシュを果たし、貴重な4ポイントを手にピットへと戻るガスリーに対して、チームは無線で「なんてドライブだ!最高のリカバリーだ。アメージングだ。本当に本当に良いレースだった。素晴らしい走りだ。最高に嬉しいよ」と賛辞を贈った。

時折照れた様子を見せながら無線を聞いていたガスリーは「本当にありがとう。みんなありがとう。これは僕にとって大きな意味を持つレースだった。アントワーヌも楽しんでくれたかな」と返した。昨年のFIA-F2選手権スパで事故死したアントワーヌ・ユベールは、ガスリーにとって幼少期から切磋琢磨し合ってきた親友だった。

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アルファタウリ・ホンダはこの日、スプリットストラテジーでレースに臨んでいた。フランツ・トスト代表は戦略の概要を次のように説明した。

「ダニールとピエールはそれぞれ、予選で11番手と12番手を獲得した。これはレースのスタートタイヤを選択出来るという点でかなり好ましいポジションだ。我々は2台で戦略を分ける事を決め、ダニールにプライム(ミディアム)を、ピエールにベースタイヤ(ハード)を履かせた」

「ピエールはスタートと同時に前方の何台かのマシンをオーバーテイクして8位に浮上した。ジョビナッツィのクラッシュによってセーフティーカーが導入された時、ダニールをピットインさせた一方で、戦略観点からタイミングが早すぎたため、ベースタイヤのピエールをステイアウトさせた」

「ピエールはその後、懸命にポジションを守っていたが、フレッシュなタイヤを履くライバル達が彼をオーバーテイクし始めたため、26周目にピットインさせプライムを履かせた。ピエールはそこから前走車とのギャップを縮めるべく見事な巻き返しを見せ、ハース、フェラーリ、そしてレーシングポイントを次々に抜き去り8位でフィニッシュした」

ガスリーの走りは世界中のF1ファンを魅了した。夢半ばにして逝ってしまった親友に恥じぬレースを披露したフランス人ドライバーは、18.9%の得票数でダニエル・リカルド(ルノー)を抑え、ベルギーGPのドライバー・オブ・ザ・デイに輝いた。トスト代表はガスリーの走りを「ずば抜けていた」と形容した。

「ピエールの走りはすば抜けていた。仮にセーフティーカーが出なければ、ベースタイヤでのスタート戦略が功を奏し、ピエールはもっと上位でフィニッシュできていたはずだ」とトスト代表。

「他方ダニールの方は、他の多くのドライバーと同様にレース終盤にタイヤに苦戦し11位でフィニッシュしたため、ポイントを獲得することができなかった」

1週間後に控える第8戦の舞台は、セバスチャン・ベッテルが2008年にファエンツァのチームに初優勝を授けたモンツァだ。モンツァでのイタリアGPの翌週末にはムジェロでのトスカーナGPが控えており、10月末にはイモラでのエミリア・ロマーニャGPが予定されている。

ベルギーGPでイタリアチーム最上位の座を手にしたアルファタウリ・ホンダは、ポジティブな勢いと共に、母国イタリア3レースの初戦に臨む事になる。

トスト代表は「次はイタリアでの”一発目のホームレース”だ。モンツァに戻るのはいつだって気分が良いものさ。我々はあそこで本当に良い思い出があるからね」と付け加えた。

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