FP2終了後にスタート練習をするバルテリ・ボッタス(ザウバーC44)とピエール・ガスリー(アルピーヌA524)、2024年5月17日(金) F1エミリア・ロマーニャGP(イモラ・サーキット)
Courtesy Of Sauber Motorsport AG

F1エミリア・ロマーニャ決勝:タイヤ戦略考と天気、ペナ反映後のスターティング・グリッド

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日本時間5月19日(日)22時にスタートを迎える2024年シーズンのF1第7戦エミリア・ロマーニャGPのスターティング・グリッドが発表された。予選結果からの変動および、予想されるスタートタイヤ戦略、天気を見ていこう。

変動したスターティンググリッド

ケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を妨害したとして、予選2番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に3グリッド降格ペナルティが科された事でトップ5グリッドに変動が発生した。

ポールポジションに着くのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のままだが、最前列2番グリッドにはピアストリに代わってチームメイトのランド・ノリスが並ぶ。

角田裕毅(RBフォーミュラ1)はルイス・ハミルトン(メルセデス)と共に、ポイント圏内4列目7番グリッドに着く。

以下は暫定のスターティンググリッド。レース直前に発表される正式版との差異が発生した場合は更新される。予選順位との変動値を合わせて記す。

Pos No Driver Team Qualifying
1 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1(-)
2 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 3(+1)
3 16 C.ルクレール フェラーリ 4(+1)
4 55 C.サインツ フェラーリ 5(+1)
5 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 2(-3)
6 63 G.ラッセル メルセデス 6(-)
7 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 7(-)
8 44 L.ハミルトン メルセデス 8(-)
9 3 D.リカルド RB ホンダRBPT 9(-)
10 27 N.ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 10(-)
11 11 S.ペレス レッドブル・ホンダRBPT 11(-)
12 31 E.オコン アルピーヌ・ルノー 12(-)
13 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 13(-)
14 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 14(-)
15 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 15(-)
16 77 V.ボッタス ザウバー・フェラーリ 16(-)
17 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 17(-)
18 20 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ 18(-)
19 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 19(-)
20 2 L.サージャント ウィリアムズ・メルセデス RT

レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。

想定されるスタートタイヤ戦略と天気

戦略の多様化を狙ってピレリは今年、前回大会よりも1段柔らかいC3~C5を持ち込んだものの、コース特性上、1ストッパーが主流となりそうだ。

イモラ・サーキットはタイヤ交換によるロスタイムが約28秒と、カレンダーの中で最もロスが大きい部類のコースであり、またDRSゾーンは1箇所のみでコース幅も狭く、オーバーテイクが極めて困難だ。

ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは「C3とC4はロングランで競争力があるように見える。レースでは最も人気のある選択肢になるだろう。C5に関しては、特にセーフティーカー(SC)が導入された場合、終盤に向けてのオプションになるだろう」と語った。

2024年大会に向けてランオフエリアの舗装の多くがグラベルトラップに置き換えられたため、SCが導入される可能性は例年以上に高いと言える。

主流となるのはおそらく、ミディアムをスタートタイヤとしてハードに繋ぐ1ストッパーだろう。ピレリのシミュレーションによると、1ストッパーは2ストッパーより15秒近く速いという。

金曜と土曜は好天に恵まれたが、日曜のイモラの天気はどうなのか?

レースが行われる時間帯のみ降水確率が上昇する見通しで、特に終盤に雨が降る可能性があるが、それでも確率としては約20%と、決して高いわけではない。

ただ、雲が広がって路面温度が下がるとグレイニングに苦戦する者も出てくるだろう。

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