トロロッソ、上々のスタートを切るもFP2で後退「原因を究明する必要がある」
スクーデリア・トロロッソの主任レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが24日(金)のF1ベルギーGP初日プラクティスでの作業内容を説明。セッションを振り返った。
FP1では、レッドブル昇格を果たす事となったピエール・ガスリーが、トップのセバスチャン・ベッテルから1.942秒遅れの11番手をマーク。苦戦が予想される中で上々の滑り出しをみせたものの、FP2ではライバルチームとのギャップが広がり後退。ガスリーはトップから2.725秒遅れの15番手、ブレンドン・ハートレーは同2.982秒の17番手で初日を終える事となった。
セッションを振り返ったエドルズは「コース特性を考慮すれば堅実なパフォーマンスを示していた」と評価するも、2回目のフリー走行でのギャップ拡大を問題視。明日の3回目のフリー走行に向けて、原因究明に取り組んでいくと誓った。
FP2での後退原因を究明する必要がある
ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア
2週間の夏休みを経て、シーズン後半の幕開けを迎えるのにスパ以上に最適な場所はないさ!このコースはコンディションの変化が予想不可能でチャンスが多いから、毎回エキサイティングなレース展開になるんだ。今日は高確率で雨が予想されていたけど結局降らなかったから、2回のセッションをクリーンに過ごすことができた。
上手くいったハンガリーテストを踏まえて、ハンガロリンクとは異なるコースで試すためのセットアップ案を幾つか用意していたんだ。まずはFP1で2台のマシンで役割分担をして、それぞれで違うテスト項目を試すことにした。ブレンドンが空力性能のテスト、ピエールの方はメカニカル面のテストを担当してもらった。
結果としては期待通りだったよ。それに、スパのコース特性が我々のマシン向きでない事を思えば、まずまず競争力があったように思う。セッション中は、データを解析しながら各々のマシンに最適なセットアップを施す事ができた。FP2では通常のセッションと同じく、ショートランの後にロングランに取り組んだ。
路面温度が低くかったからミディアムタイヤの熱入れに苦労したけど、スーパーソフトでのマシンのバランスにはドライバー達も満足してたみたいだ。ラップタイムは満足できるものじゃなかったし、FP2でライバルチームに差を広げられてしまっていたから、今夜はその原因究明に取り組み、明日に活かせるよう作業を進めていくつもりだ。
初日をトップで締め括ったのはスパ・フランコルシャン現役最多4勝を誇るスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを0.168秒差で退けた。3番手には0.448秒遅れでバルテリ・ボッタスが続いた。
ベルギーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月25日(土)19時から、公式予選は同22時からスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される。