レッドブル・ホンダでの初走行、アルボンを絶賛するホーナー代表「間違いなく非常に有望」
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、ベルギーGP初日金曜日のアレックス・アルボンのパフォーマンスを称賛した。アルボンはピエール・ガスリーに代わり、スパの金曜に初めてRB15をドライブした。
クリスチャン・ホーナーは初日フリー走行を振り返って「初めてであった事を考慮すれば、アレックスは非常に良い仕事をしたと言える。マシンに乗り込むや否や、彼はクルマに対して非常に良いフィーリングを持ったようだ」と語った。
アルボンはレッドブル・ホンダRB15のステアリングを初めて握った午前のFP1で、マックス・フェルスタッペンに1000分の77秒差に迫る4番手タイムをマーク。ショートランに狙いを定めずロングランを重視したFP2では、コンマ3秒遅れの10番手タイムを刻んだ。
「まだすべての分析データを見たわけではないが、コンマ数秒以内というタイムが非常に有望である事は明らかだ」とクリスチャン・ホーナー。「それに、午後は(フェルスタッペンとアルボンとで)異なるプログラムを実施していた。彼はまだシミュレーターで少し走っただけで、2回のセッションを終えたばかりだというのに見事な走りだった」
「トロ・ロッソと我々とではかなりの違いがあるため、それに慣れなければならなかったわけだが、彼は非常に明るく、また知性があり、我々に至極適切な質問を投げかけていた。有望な初日だったと言って良いだろう」
レッドブルは今回のドライバー異動の狙いについて「アルボンがフェルスタッペン相手にどのようなパフォーマンスを示すか見極めるため」だと説明。現時点では2020年のレッドブルのラインナップは確定しておらず、アルボンはシート獲得のチャンスをモノにするために、必至に学習を進めている。
クリスチャン・ホーナーは、チームメイトがフェルスタッペンである事は、アルボンの成長に大いに役立つはずだと考えている。
「マックスは若いが、実際には経験豊富なドライバーだ」とクリスチャン・ホーナー。「アレックスは自分のデータを念入りに見直して、マックスからできる限り多くのことを学ぼうと努力している」
スペック4エンジンの封を切った事で、アルボンはレッドブルでの初レースをグリッド最後尾からスタートする事になる。クリスチャン・ホーナーは「プレッシャーを和らげる事に繋がる」として、アルボンが置かれた状況を想定した上での決断であった事を仄めかしている。