ドライバーズ・プレスカンファレンスで話す角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRB)、2024年2月23日(金) バーレーンテスト3日目​​
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角田裕毅、RBは「良い出発点に立っている」”謎と興奮”を以てバーレーンでのF1初戦へ

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2024年のFIA-F1世界選手権開幕バーレーンGPに向けてビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1は「良い出発点」にいるとして角田裕毅は、週末を通して「VCARB 01」から可能な限りのパフォーマンスを引き出す事に焦点を当てていきたいと語った。

角田裕毅は3日間に渡って行われたバーレーンテストで総周回数が17位(156周)に留まったものの、総合7番手となるラップタイムを最終日にマーク。僚友ダニエル・リカルドが印象的なロングランを走り込むなど、アルファタウリからRBへとリブランドされたファエンツァのチームは初戦に向けて期待を誘う3日間を過ごした。

角田裕毅がドライブするRBの「VCARB 01」、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキットCourtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅がドライブするRBの「VCARB 01」、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキット

2月29日に初日を迎える開幕戦に向けてテストを振り返った角田裕毅は、プログラムと作業における高いクオリティと、クルマの信頼性を背景としたマイレージによって、大きなトラブルもなく目標を達成できたことを肯定的に評価した。

「3日間のテストを経てこれからレースに臨むことになりますが、チーム毎にプログラムが異なるため、パフォーマンスに関して自分たちがどのレベルにあるかは分かりません」と角田裕毅は語る。

「僕らは自分たちのことに集中し、クルマを理解することに時間を費やしました。仕事のクオリティは高く、着実に周回を重ね、大きな問題もなく目標を達成することができました。これは前向きなことだと思います」

「本当に生産的なテストになりましたし、僕らが疑問を抱いていた多くの分野で答えを得ることができました」

「最初のフリー走行に向けて良い足掛かりを築く事ができましたし、テストでのラップタイムにも満足しています」

RBの2024年型F1マシン「VCARB 01」とアルファタウリの2023年型「AT04」のフロント・サスペンションおよびノーズの比較copyright Formula1 Data

RBの2024年型F1マシン「VCARB 01」とアルファタウリの2023年型「AT04」のフロント・サスペンションおよびノーズの比較

前年のチャンピオンを席巻したレッドブル「RB19」のクローンとは言い難いものの、「VCARB 01」は開幕を前に中団上位とも呼ぶべき6番目のマシンであるとの見方が強まっている。これは昨年のコンストラクター順位より2つも高い。

2023年型のAT04の最終形には「2024年の投入を目指していたアップデートが幾つか部分的に投入」されていたため、VCARB 01については「大きな一歩」を踏み出したとは言えないとしつつも角田裕毅は、前進している事は確かだと考えている。

「このクルマは極端なオーバーステアやアンダーステアがなく挙動が良好で、メカニカルな面で一歩前進しました。今後、さらに開発が行われることになりますし、僕らは良い出発点に立っていると思います」

セッションの合間にダニエル・リカルドと話をする角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

セッションの合間にダニエル・リカルドと話をする角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)、2024年2月21日F1プレシーズンテスト初日バーレーン・インターナショナル・サーキットにて

角田裕毅はクルマだけでなく、チームの哲学や新しい人材の加入による変化も肯定的に捉えている。恩師フランツ・トストは昨年末を以てチームを去り、新たにローラン・メキーズがチーム代表に就任した。

「冬の間に多くの新しいスタッフがチームに加わったのですが、テストでもそれを感じることができました。変化への確かな手応えがあります」と角田裕毅は語る。

「チームのすべてのメンバーに関心を持っているという点でローランはフランツと似ていますが、僕は良い意味での違いを感じています。僕らは常にハングリーですが、今回は違う意味で貪欲な感じです」

また、チームメンバーとの交流の重要性に触れて、テスト後はヨーロッパに戻らずそのまま現地に留まり、サッカーやゴルフ、食事を共にするなど、チームと共に多くの時間を過ごしたのだと明かした。

「テスト後はバーレーンに滞在してチームと一緒にサッカーの試合をしました。本当に楽しかったです」

「午後遅くにプレーしたのですが、気温が少し下がっていて少し肌寒かったですね! 夜にはエンジニアやガレージの仲間たちと夕食を共にし、別の日にはトレーナーやチームのマーケティング担当者とゴルフをしました」

「シーズンが始まる前に、みんなと一緒に過ごすことはすごく重要だと思っています」

アラン・パーメイン(レーシングディレクター)、ローラン・メキーズ(チーム代表)、ピーター・バイエルー(CEO)、2024年2月12日(月)にミサノ・サーキットで行われたビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームの「VCARB 01」のシェイクダウンにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

アラン・パーメイン(レーシングディレクター)、ローラン・メキーズ(チーム代表)、ピーター・バイエルー(CEO)、2024年2月12日(月)にミサノ・サーキットで行われたビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームの「VCARB 01」のシェイクダウンにて

RBは3日間のテスト走行を通じてクルマの反応を理解し、実際のレースに向けて、どのエリアに焦点を当てるべきかを検討してきた。角田裕毅は「全てをまとめ上げ、予選に、より集中する時」だと主張する。

「このクルマで追求していけるエリアはたくさんあります。木曜日からの僕らの主な目標は、できるだけ多くのパフォーマンスを引き出すことです」

「どのチームが速いのか、自分たちに何を期待して良いのかが分からないため、シーズンの開幕戦は毎年、通常とは少し違った週末になりますが、謎と興奮があるのは間違いありません!」


バーレーンGPの舞台となるのは1周5412m、全15コーナーを有するバーレーン・インターナショナル・サーキット。2023年のグランプリではレッドブルが1-2フィニッシュを達成し、フェルナンド・アロンソがメルセデスを実力で交わして3位表彰台に上がった。

F1バーレーンGPは日本時間2月29日(金)20時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1バーレーンGP特集