応酬するハミルトン「厳しい時こそ本性が出る、4度の王者のやる事じゃない」F1アゼルバイジャンGP 2017《決勝》

ルイス・ハミルトンcopyright formula1.com

メルセデスのルイス・ハミルトンは、アゼルバイジャンGPでのセバスチャン・ベッテルの振る舞いは、4度のF1ワールドチャンピオンのやるべき事ではないと語り非難した。

6月25日(日)に行われたシーズン第8戦アゼルバイジャンGPの決勝で、セーフティーカー先導中にベッテルがハミルトンのマシンリアに衝突、怒り心頭のベッテルは危険行為とみなされる運転を行った。これにより、ベッテルには10秒のストップアンドゴー・ペナルティが科せられた挙句、レース後にはペナルティポイントが3加算された。いずれの罰則も、スチュワードがベッテルの行為を重く受け止めた結果と言える。

《動画》F1王者というよりDQN? SC先導下でベッテルがハミルトンに…

ポールスタートで優勝候補筆頭にいたハミルトンであったが、このアクシデントの影響もあり5位という結果に終わってしまった。タイトル争いで2ポイント程差を広げられてしまったハミルトンはベッテルを痛烈に批判、苦しい時にこそ人間の本性が出る、とコメントしやり返した。

ハミルトン:F1アゼルバイジャンGP決勝を終えて

ルイス・ハミルトン決勝: 5位, 予選: 1位

力強い週末だっただけに、この結果を受け入れるのは難しい。今日は全てを出し尽くして全力でドライブしたよ。チームの皆がヘッドレストの件で打ちのめされているのは分かってるけど、今週末僕らは素晴らしいパフォーマンスを見せつけたんだ。チーム全員が同じ痛みを感じてるよ。でもね、この逆境を通して僕は自分の考えを整理してチームを引っ張って行かなきゃならないんだ。僕らは一致団結して前に進んでいくよ。自分のパフォーマンスに誇りを持ってるし、今週見せつけた速さをこの後も維持して行きたいね。

誓って言うけど、セバスチャンに対してブレーキテストなんてしてないよ。セーフティーカーの後ろでペースをキープしてただけだし、他のリスタートの時もおんなじ15コーナーで減速してるんだ。僕にはペースをコントロールする権利があったんだ。それなのに後ろからガツンとやられちゃってさ。

後から見れば明らかだけど、あれは僕の問題じゃないよ。他のシリーズでレースをしてる僕らより若い世代の連中は、チャンピオンである僕らをお手本として見てるんだ。あれは何度もチャンピオンになった人間のやることじゃないよ。厳しい時にこそ、その人の本性が現れるものだって事はみんな知ってることさ。ここ数週間、僕らは何とかしてプレッシャーを与えようとしてきたけど、上手く行ってるって事だろうね。

個人的には、コース上で決着をつけたいと思ってるし、正しいやり方でタイトル争いに勝ちたいんだ。この週末を終えて、僕ならできるっていう確信を得たよ。


僕ならできるっていう確信を得た、と語るハミルトン。冷静さを失ったベッテルは、敵に塩を送ってしまったようだ。2人のアクシデントについての詳細は、2017年F1アゼルバイジャンGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。

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