雨のポルトガルGPを走るロータスのアイルトン・セナ、1985年creativeCommons h3pat1c

アイルトン・セナ、F1初優勝から35年…F1で初めてバージボードを搭載したLotus 97T

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アイルトン・セナがF1世界選手権でキャリア初のポールポジション、初めての優勝を飾った豪雨のエストリル・サーキットでのレースからちょうど35年が経った。

トールマンから名門ロータスへと移籍したアイルトン・セナは、1985年4月21日に開催された第2戦ポルトガルGPでLotus 97Tを駆り、通算16戦目にして自身初のポールポジションを獲得。酷いウェットコンディションとなった決勝では終始ラップをリードし、2位のミケーレ・アルボレート(フェラーリ)に1分2秒978という大差を付けF1初優勝を果たした。

アイルトン・セナF1初優勝を飾った、1985年4月21日のF1第2戦ポルトガルGP

アイルトン・セナF1初優勝を飾った、1985年4月21日のF1第2戦ポルトガルGP

アイルトン・セナF1初優勝を飾った、1985年4月21日のF1第2戦ポルトガルGP
© Lotus

空から大量に落ちる雨粒の影響でレースは規定周回数の69ラップに達する前に2時間が経過。レギュレーションに従って67周で打ち切られた。グリッドに並んだ26台の内、スピンやマシントラブルなどでリタイヤしたのは何と17台。3位以下がラップダウンという荒れたレースとなった。

仏出身のジェラール・ドゥカルージュが手掛けたLotus 97Tのシャシーは、ロータス曰く、F1で初めてバージボードを採用したマシンだ。フロントホイールとサイドポッドの間に位置する空力パーツは、タイヤ周りの空気を清流させてマシン後方へと導く。

この空力ソリューションは現在のモータースポーツでも更なる進化を果たしており、35年経った現行F1マシンのバージボードは複雑奇怪を極めている。セナと共に勝利を収めたLotus 97Tは現在、ロータスのクラシックチームが保管、メンテナンスを行っている。

メルセデスF1の2020年マシン「W11」拡大写真ー横構図バージボード周り
© Daimler AG、メルセデスF1の2020年マシン「W11」のバージボード周り

ロータスで6度の優勝を果たしたアイルトン・セナはその後、マクラーレン・ホンダへと移籍し3度のF1ワールドチャンピオンを獲得。サンマリノで事故死した後も、モータースポーツ界だけではなくスポーツ界のアイコン、そしてレジェンドとして尊敬され続けており、セナの母国であるブラジルでは国の英雄として讃えられている。

ロータス・カーズの創設者コーリン・チャップマンの息子クライブは、アイルトン・セナのF1初優勝から35年という節目に際し、ブラジル人ドライバーとロータスの関係について「Team Lotusにとって、アイルトンがチームに加入したのは大きな意味を持っていた。父のコリンが亡くなった後、チームはパニックになっていたが、アイルトンのテクニカルアビリティとドライビングスキル、そして何よりも高いモチベーションがチーム全体を奮い立たせ、成功へとつながった」と語った。

アイルトン・セナF1初優勝を飾った、1985年4月21日のF1第2戦ポルトガルGP
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