ピエール・ガスリー、AT03は「コース上で最も遅い」2度に渡る違反で計10秒、計3点のペナルティ
7月10日(日)に行われたF1第11戦オーストリアGP決勝を15位で終えたピエール・ガスリーは現状のアルファタウリAT03について「おそらくコース上で最も遅い」と評価し、「自分達が最後尾を争っているなんて本当に残念」と失望をあらわにした。
ガスリーとチームメイトの角田裕毅はレッドブル・リンクでの71周の大半を後方で過ごした。ガスリーが14周目に記録した1分10秒89のファステストラップより遅かったのはウィリアムズのニコラス・ラティフィだけだった。
ガスリーは「今週末は、兎に角ペースが上がらず、忘れ去る他にないと思う」として「ここで一度、ガッツリとリセットする必要がある」と続けた。
「次のレースまでの1週間半で、なぜ僕らが遅かったのかを理解し、改善するために何をすれば良いのかを学ばなきゃならない」
次戦はガスリーにとっての母国レース、フランスGPだ。テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、ポール・リカールに待望のアップグレードを投入する計画だと明かしている。
ガスリーは「新しいパッケージによって前進し、再び中団で競争力が発揮できる事を願っている」と付け加えた。
ペース不足という点でも悲惨なレースだったが、相次ぐペナルティが科されたという点でも今シーズン最悪と呼ぶに相応しい週末だった。
ガスリーはターン4でセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)と接触し、スチュワードは5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。
更に、複数回に渡って正当な理由なくコースを離れたとしてトラック・リミット違反となり、追加で5秒のペナルティと1点のペナルティポイントを科された。過去12ヶ月間の累積点数は一気に7点にまで達した。
ガスリーはベッテルとの接触について次のように述べ、自身に責任があるとの認識を示した。
「まだ映像を見直してないけど、実際ペナルティを受ける事になったし、セバスチャンとのアクシデントに関しては僕に責任があると思う」
「あそこは常にトリッキーなコーナーなんだ。全力で戦おうとした結果、残念ながら彼はスピンしてしまった」
2022年F1第11戦オーストリアGPの決勝レースでは、2番グリッドのシャルル・ルクレールが通算5勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位表彰台はルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果だった。
ポール・リカール・サーキットを舞台とする次戦フランスGPは7月22日のフリー走行1で幕を開ける。