スプリントを終えてインタビューに応じるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年7月9日F1オーストリアGP
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フェルスタッペン、まずは”戦略勝ち”も「決勝は一筋縄にはいかない」フェラーリを警戒

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1ラップペースで最速を刻み、スプリントでも危なげなく勝利を飾ったものの、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は「一筋縄にはいかない」として、決勝に向けてフェラーリのレースペースに警戒感を示した。

レッドブル・リンクで行われたF1オーストリアGPのスプリントでは、オレンジ色の服を着た大勢のオランダ人サポーターを前に、フェルスタッペンがシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えてポールからの優勝を飾った。

決勝グリッドのための予備レースを終えたフェルスタッペンは「最初の2ラップはギャップを広げる事が重要だった。その後はペースをキープするのが全てだった」とレース戦略を明かした。

終盤に向けてフェラーリがペース面で接近した理由についてチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは次のように述べ、自分達が先行逃げ切りの戦略を取ったためだと説明した。

「マックスはDRSから抜け出すためにタイヤに激しく鞭を入れた。スティントはかなり長く、フェラーリはタイヤを温存していた」

「だが、これは我々が選んだ戦略だった。最初に得た分を最後に返したという事だ」

フェラーリの終盤のペースについてフェルスタッペンは「かなり拮抗していた」と指摘し、「明日はタイトなレースになると思う」と述べ、決勝での接戦を予想した。

「もちろん、スプリントレースは本レースの全体像を示すものじゃないけど、ペース的にはフェラーリと接近している」

「明日は厳しい戦いになると思う。僕らはハードタイヤも使う予定だし、フェラーリがレース中にどんなパフォーマンスを見せるのか興味深いところだね」

「何が起こるか分からないから戦略的な判断がすごく重要になると思う。一筋縄にはいかないだろうけど楽しみだよ」


2022年F1オーストリアGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツと、フェラーリ勢が続く結果となった。

決勝レースは日本時間7月10日(日)22時にフォーメーションラップを迎える。1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。

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