ガレージ内でチーム代表のクリスチャン・ホーナー、レースエンジニアのヒュー・バードと話すレッドブルのセルジオ・ペレス、2022年7月9日F1オーストリアGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス、全車最多8ポジUPで怒涛の巻き返し「魅力的なレースが期待できそう」とレッドブル

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セルジオ・ペレス(レッドブル)は7月9日(土)に23周に渡って行われたF1オーストリアGPのスプリントで、予選後のトラック・リミット判定によって失ったポジションのほぼ全てを回収した。

Q3で4番手を刻みながらも「正当な理由なくコースを離れた」として13番グリッドに降格となったペレスは、1周目に4つポジションを上げると、その後もオーバーテイクを繰り返し、8ポジションアップの5位でフィニッシュした。

これは全20台の中で頭一つ飛び抜けた最も大きな上げ幅だった。逆に最も大きくポジションを失ったのは電気系統のトラブルでスタートできなかったフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)で、12ポジションダウンだった。

チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「昨日のペナルティはチェコにとって厳しいものだったが、今日の彼は実に見事なファーストラップを走り、8つ順位を上げて5位にまで挽回してくれた。本来いるべき場所だった位置の僅か1つ後ろだ」と振り返った。

早い段階で4番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)を交わせれば、ポールスタートの僚友マックス・フェルスタッペンと共に日曜の本戦でフェラーリとのトップ争いに絡むことは十二分に可能だ。

ホーナーは「フェラーリが速いのは明らかだから、我々も再び良いスタートを切って最高の1周目を走り、気を引き締めていかなければならない」とした上で「明日は魅力的なレースになるだろう」と付け加えた。

5番手からでも十分に戦える

セルジオ・ペレススプリント: 5位 / グリッド: 13番手

巻き返せたし良いレースだった。スタートは上手くいったし、混乱を回避できた。ターン3ではルイス(ハミルトン)を含めた大勢とサイド・バイ・サイドになってトリッキーだった。

出来うる最大限の結果になったと思う。ジョージ・ラッセルまではちょっと手が届かなかった。4位まで戻れたら良かったんだけど、5番手からでも十分に戦える。

明日のレースで表彰台に立つために活かすべき教訓が幾つかあった。日曜のレースは我慢が肝心だ。良いスタートを切って、すぐに争いに加わりたい。

今日は1周目で4つポジションを上げたから明日も同じようにできればいいね。僕らはまだクルマのポテンシャルを引き出してる最中だから、明日のレースが楽しみだよ。


2022年F1オーストリアGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツと、フェラーリ勢が続く結果となった。

決勝レースは日本時間7月10日(日)22時にフォーメーションラップを迎える。1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。

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