ホンダの従業員とハイタッチを交わすレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
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有言実行を貫くホンダのおかげでタイトルに挑戦できる、とフェルスタッペン / F1オーストラリアGP《preview》

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2020年FIA-F1世界選手権開幕オーストラリアGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでフェルスタッペンは一貫して先頭グループを走り、危なげないドライビングを披露。2008年のイギリスGP以来ぶりとなる念願のポディウムをホンダにプレゼントした。

レッドブルとの契約を2023年まで延長したフェルスタッペンは今年、セバスチャン・ベッテルが持つ史上最年少F1ワールドチャンピオン記録の更新を目指して、ディフェンディング・チャンピオンのメルセデスに挑戦する。欧州F1ジャーナリスト達はメルセデスの対抗馬の本命としてフェルスタッペンの名を挙げている

アルバート・パーク・サーキットでのレースに先立ってフェルスタッペンは「少なくとも予選Q2になるまでは勢力図は分からない」として慎重な姿勢を見せつつも、「有言実行を貫くホンダのおかげでタイトルに挑戦できる」とも述べ、夢の実現に向けて自信を深めた様子を見せている。

マックス・フェルスタッペン有言実行を貫くホンダのおかげでタイトルに挑戦できる

アルバート・パーク・サーキットの評価

10点中8点。ストリートサーキットだからオーバーテイクが難しいけど、僕はこのコースが好きだ。この世に完璧なトラックなんてありゃしないけど、アルバート・パークは高速の90度コーナーがたくさんある難コースだ。予選でシケインを高速でクリアできた時の満足度は凄く大きい。

2018年F1のアルバート・パーク・サーキットのコースレイアウト

レース会場としてのメルボルンの評価:

10点中9点。カレンダーの中で最高のレースが見られるコースの一つだ。シーズン開幕の地だから全員がゼロスタートで、予選になって初めて自分達の立ち位置が分かるんだ。あの瞬間は凄くエキサイティングだよ。ファンの声援のおかげで雰囲気も良いし、天候も良いから毎年素晴らしい1週間になる。

F1オーストラリアGPの舞台アルバート・パーク・サーキット空からの画像
© Pirelli & C. S.p.A. / 上空から見たアルバート・パーク・サーキット

昨年の表彰台について

シーズン早々に表彰台に上がる事ができて、僕らにとってもホンダにとっても素晴らしいスタートだった。おかげで全員が自信を高める事ができた。僕としてはオーストラリアでの初表彰台だったから殊更特別だったね。

2019年F1オーストラリアGPの表彰台に上がったバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペン
© Getty Images / Red Bull Content Pool、2019年のF1オーストラリアGPで表彰台に上がったバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペン

今季最初のレースに向けて

僕としては良い感じだよ。チームとしても全力でプッシュし続けてるしね。バルセロナテストには満足してる。成功を収めるためにはマシンを隅々まで完璧に理解し、大量に走り込む必要がある事は周知の事実だ。僕らはマイレージを稼げたし、テストはかなりスムーズだった。自分たちが望んでいたようにテストを終える事ができた。

ホンダも全力で取り組んでくれている。常に改善を願ってるし、彼らは昨年、本当に多くの事を成し遂げた。でも何よりも素晴らしいボーナスだったのは、彼らが開発に関して有言実行を貫いているという事だ。ホンダは口にしたことを必ず実現してきた。僕は今年もそうなると確信している。

僕の契約交渉はすごくシンプルだった。チームを信頼しているからね。このチームと一緒に前に進んでいけると思ってるし、(セバスチャン・ベッテルが4連覇した)昔のように(タイトルに)チャレンジできるって信じてる。チームには適切な人材がいるし、特にホンダの献身ぶりを考えれば、チャンピオン獲得に向けて必要なものは全て揃っていると思う。

何としても力強い形でシーズンをスタートさせたい。土曜日の予選Q2とQ3ではこの冬の間の全てのハードワークが試される事になる。予選でグリッド争いを繰り広げるまでは、自分たちがどの場所に立っているのかを知ることはできないだろうね。


オーストラリアGPの舞台となるのは、1周5.303km、全16コーナーを有するアルバート・パーク・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が22戦ぶりに優勝し、2位にルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。

F1オーストラリアGPは、日本時間3月13日(金)10時からのフリー走行1で幕を開ける。

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