クイックラップを走るアルピーヌのフェルナンド・アロンソ、2022年4月9日F1オーストラリアGP予選
Courtesy Of Alpine Racing

フェルナンド・アロンソ、幻のポール「あと20秒遅かったら…」信頼性不足 失望隠さず

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アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、メカニカルトラブルに見舞われクラッシュしなければ、F1オーストラリアGP予選でマックス・フェルスタッペンやシャルル・ルクレールを打ち破ってポールポジションを獲得できた可能性があると考えている。

2度のF1ワールドチャンピオンはQ1とQ2を5番手で突破して最終Q3に駒を進めると、1回目の計測ラップの第1セクターで自己ベスト、第2セクターで全体ベストを刻んで暫定ポールへと向かっていった。

だが、最終セクターのターン11でバリアに衝突。A522は車体左側を損傷した。アロンソは無線を通して、油圧が失われた結果、シフトダウンが出来なかったとフラストレーションをぶつけた。ギアボックスもエンジンも、パワーステアリングも失われた。

チーム代表のオトマー・サフナウアーは「彼の事故の原因となった問題については、これから調査を行う」としており、現時点ではまだトラブルの正確な原因は明らかにされていない。

予選を振り返ったアロンソは「信じ難いほどの不運だ。もしトラブルが起きるのが20秒遅かったら、もしかするとポールにいたかもしれない」と落胆を隠そうとはしなかった。

「アンラッキーと言うのはつまり、僕のクルマだけに懸念があるからだ。2台ともが信頼性に関する問題を抱えているなら2台が問題に直面するはずだ。不規則な感じで何にせよ対処する必要があるけど、どういうわけか速い時に限って起きる」

「(ウォーターポンプが不具合を起こした)バーレーンでは仮にフィニッシュしたとしても9位か10位だったから、クルマが止まってもまぁOKさ。ジェッダもね。でも今日は2・3番手が保証されていたんだ」

アロンソは今回のオーストラリアGPを「僕にとってここ数年で最高の週末」と表現して「マシンはどんどん良くなっているし、自信も深まっているし、チームも懸命に取り組んでいる」と付け加えた。

「ガレージに戻ってきたクルマにペナルティに繋がるような変更が必要かどうかを見守るしかない」

「こうしてポールポジションにかなり接近した今、明日のレースが2・3ポイントであったとしても構わないが、遅かれ早かれ僕らは表彰台に上るべきだ。それに足るだけのパフォーマンスがある」


ポールポジションはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手はマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスが続き、レッドブル・レーシング勢がルクレール包囲網を築いた。

2022年 F1オーストラリアグランプリ決勝レースは、日本時間4月10日(日)14時にスタート。1周5,279mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。

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