アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラの外観
Courtesy Of Art & Revs

ル・マンレーサー「アウディ R18 TDI Ultra」を自宅ガレージに飾るチャンス!非ハイブリッド版ディーゼル搭載の完動車

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憧れのル・マン・プロトタイプマシンを手に入れるチャンスだ。アウディ最後のノンハイブリッド「R18 TDI Ultra」が、高級スポーツカーとレーシングカーを専門とするルクセンブルクのディーラー「Art & Revs」で売りに出されている。

2010年12月10日に発表されたアウディR15TDIの後継機R18は、翌夏のル・マン24時間レースでマルセル・フェスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエの3人がドライブする2号車が総合優勝を果たした。プジョー908に14秒弱という僅差で、アウディにとっては10度目のル・マン制覇だった。

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (1)copyright Art & Revs

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (1)

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (2)copyright Art & Revs

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (2)

R18はアウディが2016年末を以てFIA世界耐久選手権(WEC)から撤退するまでの47戦で優勝18回、ポールポジション14回、ファステストラップ16回を記録するなどフィールドを席巻した。

「R18 TDI Ultra」は2012年シーズン用にアウディが開発したプロトタイプの1つで、兄弟車「R18 e-tron クワトロ」とは異なりハイブリッドを搭載していない。2013年以降はフロントに2基のMGUを搭載したハイブリッドに切り替えられたため、これが最後の非ハイブリッドモデルとなった。

非ハイブリッド版のR18は先代同様にディーゼル・ターボエンジンを採用するも、3.7リッターV6へとダウンサイジングされた。ただし従来の5.5リッターV10と比べて25kg軽量化され燃費も向上。540馬力、900Nmを発生させた。搭載された可変タービンジオメトリーのギャレットTR30Rターボチャージャーは、革新的なダブルフローに加えてエキゾーストの流れに対向したインテーク、コンプレッサー側の2つのアウトレットといった技術的特徴を備えた。

今回売りに出されているR18はシャシーNo.100の個体だ。これはデビュー時に製造されたもので、テストやFIAのホモロゲーション取得に使用された後、WECの前身インターコンチネンタル・ル・マン・カップの複数レースでリザーブシャシーとして使用された。製造されたR18は全部で8台だが、2011年のル・マンで2台が大破しており、現存するのは6台だ。

この車両はその後、メディア向けに2013年モデルの外観へと改造されたが、再び2011年仕様に戻された後、2018年にAudi Sportでオーバーホールされた。装着されているパーツの殆どは新品未使用のNOS(ニューオールドストック)で、オーバーホール後の走行距離はゼロ。エンジンの寿命は約1万km、ギアボックスは約7,000kmと見積もられている。

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (4)copyright Art & Revs

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (4)

完動品との事でECUも完全に機能しているという。後継モデルとは異なりハイブリッド・パワーユニットを搭載していないため、他のR18と比べれば扱いやすい上にメンテナンスも容易と言える。

自宅ガレージに飾っても良いが、サーキットに持ち込みステアリングを握るのも良いだろう。「Art & Revs」は購入者に対して、アウディの元レースエンジニアによるサポート提供を約束している。

気になる価格は明示されておらず要問合せとの事だが、数億円は下らないだろう。

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (3)copyright Art & Revs

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (3)

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (5)copyright Art & Revs

アウディのプロトタイプ耐久マシンR18ウルトラ (5)