アウディ新型「A7スポーツバック」、回生システムを搭載して7年ぶりにフルモデルチェンジ

アウディ新型A7スポーツバック・Sライン外観 フロント側

アウディ・ジャパンは2018年9月5日、プレミアムスポーツ 4ドアクーペ「Audi A7 Sportback(アウディA7 スポーツバック)」を7年ぶりにフルモデルチェンジ。2代目に生まれ変わった新型モデルの販売を9月6日より開始する。

ワゴンに匹敵する機能性を誇るアウディの上級クーべ「A7スポーツバック」が最新のデザイン言語をまといダイナミックに進化した。インテリアには最新デジタル技術とタッチディスプレイを全面採用したMMIタッチレスポンスを新たに開発。デジタル時代にふさわしいインフォテイメントシステムを搭載した。自動運転関連技術では、レーザースキャナーを含む23個ものセンサーやカメラの統合制御による高度な運転支援システムを搭載。安全性と快適性を大幅に向上させている。

伝家の宝刀、4輪駆動=クアトロに加えてパワートレインには、最高出力340馬力・最大トルク500 Nmを誇る高効率な3リッターV6ツインターボ・ガソリンエンジンを搭載。0-100km/h加速はわずか5.3秒。さらに、新型A8と同様にマイルドハイブリッド・ドライブシステムを搭載し、高効率なエネルギー回生を実現。100km走行あたり最大0.7ℓの燃料消費を低減し、リッター12.3km(JC08モード)。スポーティな走行性能と低燃費を両立している。

希望小売価格(税込)は、クアトロ・デビュー・パッケージが988万円、クアトロ・Sラインが1066万円。また導入にあたり25台の限定で、エクステンデッドレザーのインテリア、バング&オルフセンサウンドシステム、ダイナミックオールホイールステアリング(四輪操舵システム)、ダンピングコントロールサスペンションなどのハイグレード装備を満載した2種類の限定車、クアトロ・1st・エディションとクアトロ・Sライン・1st・エディションをそれぞれ1058万円、1161万円で発売する。


クアトロ・Sライン・1st・エディション


クアトロ・1st・エディション

モデル エンジン 変速機 駆動方式 価格
A7スポーツバック 55 TFSI
quattro debut package
3リッターV6ターボ
マイルドハイブリッド
7速Sトロニック 4WD 988万円
A7スポーツバック 55 TFSI
quattro S-line
1066万円
A7スポーツバック 55 TFSI
quattro 1st edition
1058万円
A7スポーツバック 55 TFSI
quattro S-line 1st edition
1161万円

美しさとダイナミズムを融合したエクステリア

2014年に発表されたコンセプトカー「Audi prologue」が示した新しいデザイン言語を用い、先代よりもさらに美しく流麗なった新型A7。ボディーサイズは全長:4,970mm、全幅:1,910mm、全高:1,415mm。先代と比べてやや小ぶりになった一方でホイールベースは2,925mmと拡大。長く伸びたボンネットと長いホイールベース、短いオーバーハングで構成され、ダイナミックなスタリングが実に凛々しい。

リヤエンドにはスポイラーが内蔵され、120km/h以上の高速走行時に自動的に伸長してリヤのダウンフォースを向上。AWS(ダイナミック・オール・ホイール・ステアリング)により、狭い道での切り返しもラクラク。時速60km/h以下の低速時には、前輪と反対の方向に後輪を操舵。パーキング時や市街地を走行している場合などの取り回し性を改善し、回転半径は最大0.5m小さくなる。

クリーンでモダンなインテリア

室内は簡潔でクリーンな未来のラウンジのような雰囲気。中でも印象的なのが計3枚もの大型ディスプレイ。インパネの12.3インチ・アウディバーチャルコクピットに加えて、センターコンソールに2枚のディスプレイを標準搭載する。

コンソール上の2つの大きな高解像度タッチディスプレイからなるMMIタッチレスポンスは、伝統的なボタンやスイッチ類を一層。上側の10.1インチスクリーンはインフォテイメントシステムの操作用。その下の8.6インチの方では、空調の操作や文字入力を行うことができる。ボタンやスイッチが削減されたことで、美しくクリーンなインテリアデザインを実現している。

情報ネットワークの活用により、長距離ドライブにも最適化。新型A8と同じシステムや機能を設定する。400にも及ぶパラメーターから構成される個人プロファイルをクルマに記憶させることで、クルマが個々のドライバーに合わせて車両機能を自動的に設定。最大7名分を登録できる。

Audi connect機能では、新しいmyAudiアプリを介してスマホとクルマをネットワークで接続。ナビに目的地情報を送ったり、スマートフォンの予定表をMMIに転送したり、ドアのロック/ロック解除を行ったり、車両の状況をチェックしたりもできる。

騒音・遮音対策も改善され、ウインドノイズがほとんど聞こえない室内は非常に静かで快適。ラゲージコンパートメントの幅は1,050mmが確保され、通常時で535リッター、リヤシートを折り畳めば最大1,390リッターの収納力を誇る。また、リヤハッチゲートには足のジェスチャーによって自動的に開閉できる機構を搭載。快適に荷物の積み下ろしができる。

23個のセンサーを駆使する最新の安全システム

5つのレーダーセンサー、5つのカメラ、12の超音波センサー、1つのレーザースキャナーと最大で合計23個ものセンサーを搭載。複数の車載コンピューターが、センサーからのデータを照合分析してクルマの周囲の環境モデルを常時算出し、各種ドライバーアシスタンスシステムによって様々な場面でドライバーをサポートする。

0-250km/h走行時では、衝突事故が発生する前に車両がドライバーに警告。必要な場合には衝突軽減ブレーキを作動させる。85km/h以下での走行中は、先行車や歩行者に衝突する恐れがあると判断すると、警告や衝突軽減ブレーキを作動。40km/h未満で走行中の場合にはフルブレーキにより衝突の回避、または、衝撃の軽減をアシストする。

「フロント・クロス・トラフィックアシスト」は、交差点等の視界の悪い状況において車両前方を横切る車両を監視。必要に応じてドライバーに段階的に警告を与える。「サイドアシスト」では、追い抜かれる際の死角を監視し、車線変更時の危険をドライバーに警告。停止状態からの車線変更時や合流時にも起動し、停車状態からのドライバーをアシストする。

「ターンアシスト」は、右左折時における自転車やバイクとの衝突を防ぐことを主な目的としたアシストシステム。車両が危険と判断した場合にはドライバーに警告を与える。「リヤ・クロス・トラフィックアシスト」は、後退時に後方を横断する車両などをドライバーに警告。「エグジット・ワーニング」には、後方から近づいてくる車両との衝突リスクが発生した際に、ドアを開けられないようにする機能を追加した。

「カーブストーンアシスト」では、サラウンドビューカメラに前後のホイールの状況を確認する機能と、3D画像で車両を写し出す機能を追加。3D画像においては、確認しやすい角度を選択し車両の状況をチェックすることが可能となっている。

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