
アウディF1、R26の実車画像を一部公開―最速シェイクダウンで垣間見えた技術的特徴
アウディは1月9日、他の10チームに先駆け、スペインのカタロニア・サーキットで2026年型F1マシン「R26」のシェイクダウンを実施した。2026年規定に基づく次世代F1マシンによる、全チームを通じて初のコース走行となった。
今回のシェイクダウンは、競技規則で「プロモーショナル・イベント」と定義されるフィルミングデーの一環として、非公開で行われた。走行距離は最大200kmに制限され、タイヤはピレリのデモンストレーション用が使用された。
チーム代表を務めるジョナサン・ウィートリー、F1プロジェクト責任者のマッティア・ビノットらが見守る中、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートの両名がステアリングを握った。
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ピットレーンを走行するアウディの2026年型F1マシン「R26」、2026年1月9日カタロニア・サーキットでのシェイクダウンにて
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ガレージ内でガブリエル・ボルトレートと談笑するニコ・ヒュルケンベルグ、2026年1月9日カタロニア・サーキットでのアウディ「R26」シェイクダウンにて
判明した足回りの方向性
アウディは現時点で、「R26」の詳細が判別できるような鮮明な画像を公開していない。だが、サーキット外部から撮影された動画や、公式に公開された限られた写真から、いくつかの技術的特徴が浮かび上がってきた。
注目点のひとつは、フロントサスペンションにプッシュロッド方式を採用していると見られる点だ。ザウバーは2024年以降、プルロッド方式を用いてきたが、2026年規定では車高感度が低下し、足回りの自由度が高まったことで、プッシュロッドに回帰した可能性がある。リアサスペンションもプッシュロッド方式とみられる。
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ピットボックスに停車するアウディの2026年型F1マシン「R26」、2026年1月9日カタロニア・サーキットでのシェイクダウンにて
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フロントサスペンションにプッシュロッド方式を採用していると見られるアウディの2026年型F1マシン「R26」の拡大画像、2026年1月9日カタロニア・サーキットでのシェイクダウンにて
また、MGU-Hが廃止され、電動出力比率が大きく引き上げられた次世代F1パワーユニットのエンジンサウンドにも関心が集まった。ただし、公開された動画という限られた情報から判断する限り、音色は従来の1.6リッターV6ターボハイブリッドと大きく変わらない印象を受ける。
La prima monoposto 2026 e’ Audi che sta girando al Montmelo’. #F1 #AudiF1 #ShakeDown pic.twitter.com/5sNcSE2Bx9
— RobertoF1 (@robertofunoat) January 9, 2026
成功裏に終えたシステム全体の機能確認
ある程度は予想されたものの、今回のシェイクダウンを巡っては、SNS上で「R26」の姿を捉えたとされる画像が拡散した。その中には、信憑性に疑問を抱かざるを得ないものも含まれており、AIによって生成・加工されたフェイク画像とみられるケースも確認されている。
なお、チームは今回の走行を「成功」と総括し、主な目的はシーズン開幕に向けたシステム全体の機能確認にあったとしている。
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ピットボックスで2026年型F1マシン「R26」の走行を見守るアウディのF1プロジェクト責任者を務めるマッティア・ビノット、2026年1月9日カタロニア・サーキットでのシェイクダウンにて
アウディは1月20日にベルリンで『アウディ・レボリュート・F1チーム』の公式ローンチイベントを開催する予定だ。その後、1月26日からカタロニア・サーキットで行われる非公開の公式合同テストに臨む。
ライバルチームに先駆けてシェイクダウンを実施したアウディの取り組みは、初の参戦に向けた強い決意を示すものではあるが、同時に、信頼性に対する早期検証の必要性を深く認識していることの表れでもある。1月末のテストで如何に走行距離を稼げるか、これが次の焦点となる。