F1王者目指す加藤大翔と洞地遼大、HRS-Suzukaフォーミュラ奨学生に選出
加藤大翔(かとうたいと)と洞地遼大(ほらちりょうた)が2023年度のホンダ・レーシング・スクール鈴鹿(HRS)フォーミュラ・クラスのスカラシップを獲得した。
HRSの奨学制度「スカラシップ最終選考会」が2023年11月29日に行われ、アドバンスコースのカリキュラムで優秀な成績を収めた4名が参加。三重県出身の16歳、加藤大翔が首席でスカラシップを獲得した。
2022年にEXGEL OK CHAMP シリーズチャンピオンに輝き、全日本カート選手権OKクラス7位を獲得した加藤大翔は「2027年にはF1ドライバーになることを目標に頑張ります」と語った。
次席を獲得した愛知県出身の17歳、今季FIA-F4選手権シリーズ10位の洞地遼大は「自分は2年目なのにひとつ年下の加藤くんに首席を奪われたのは正直悔しいです」「来年からは必ず1番を取ってF1でチャンピオンを取るために頑張っていきます」とコメントを寄せた。
両名はホンダのドライバー育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」の一員として2024年度よりレースに参戦する。
HFDPの4輪部門は2度のインディ500ウィナー、佐藤琢磨がプリンシパルを、そして中野信治がバイス・プリンシパルを務める。
佐藤琢磨は「本日で今年度のHRS-Formulaクラスのカリキュラムがすべて終了となりました。今年の生徒は大変レベルが高く、生徒同士が互いに高めあいながら成長できた一年だったと感じています。中でも今日スカラシップを獲得した加藤選手、洞地選手の速さは際立っており、成長も素晴らしく、スカラシップ獲得者に決定しました。生徒たちの今後の活躍に大いに期待したいです」と語った。
HFDP出身の角田裕毅はFIA-F2選手権を経て、3シーズン目を迎えた今季のFIA-F1世界選手権で印象的なパフォーマンスを発揮。ランキング14位で最終戦を終えた。