角田裕毅は二の舞いを避けようとして”別の二の舞い”を踏んだとパーマー分析官、F1メキシコ接触事故を巡り

2023年10月29日のF1メキシコGPで発生した角田裕毅(アルファタウリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の接触事故を検証・分析するジョリオン・パーマーcopyright F1 TV

角田裕毅(アルファタウリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)のF1メキシコGPでの接触事故についてジョリオン・パーマーは、1周前の二の舞いを避けようとした結果、セルジオ・ペレス(レッドブル)の二の舞いを踏んだと考えている。

ルノーF1ドライバーとしての現役引退後、コラムニスト、解説者として活躍するパーマーはメキシコでの週末を経てF1 TVの中で、例のインシデントについて詳細に検証、分析し、ジェームズ・ヒンチクリフの指摘とは異なる意味で、前のラップが事故の引き金になったとの見方を示した。

スピンを喫してコース外に飛び出す前のラップのターン1で角田裕毅は、アウト側からの大外刈りを狙ってターンインするも、ターン2に向けて半車身分のスペースしかなく、ピアストリの左リアと接触する場面があった。

パーマーは「ターン1でイン側を守ったピアストリは、ターン2に向けてかなりタイトなラインを取った。ここでのちょっとした接触に関しては判断が難しいが、僕はツノダにスペースを与えなかったピアストリに責任があると思う」と指摘する。

「ターン1での状況を振り返ってみたい。ユーキがアウト側から前に回り込んでいることから、オスカーがツノダの存在を認識していた事は疑いないが、ターン2に向けてピアストリは彼に十分なスペースを与えなかった」

「そしてツノダはエイペックスを通過し、結果としてホイールとホイールが少し接触した。ただホイール同士の接触であった事、そしてピアストリがクルマを上手く立て直した事もあって大事には至らなかった」

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ターン2に向けてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に追いやられる格好となった角田裕毅(アルファタウリ)のオンボード映像、2023年10月29日F1メキシコGP

この接触について6度のインディカー優勝経験を誇るヒンチクリフは感情面に着目し、ピアストリにコース外に追いやられた事で感情が高ぶり、冷静な判断力を失った事が翌周の事故の要因の一つになったと指摘したが、パーマーは別の視点を提供した。

「そしてツノダは翌周に向けてもう1度、ターン1での追い抜きを狙った。ターン2で再び同じような状況に追い込まれないよう、ターン1で更に踏み込んだ動きを取ったんだ」とパーマーは語る。

「これに対してマクラーレンは再び守りに行った。1周前と同じような展開だが、ツノダは今回、ブレーキングでアグレッシブだった。でもターンインを正当化するものではなかった。そしてシャルル・ルクレールに対するセルジオ・ペレスの二の舞いになった」

「ピアストリはツノダが横並びになったあの時点で既に激しくブレーキをかけており、引くことができなかった。ロックアップしてしまうため、急にステアリングを切る事もできない」

「この状況でツノダはイン側に寄っていった。これによって彼はクラッシュを引き起こし、アルファタウリのためにポイントを持ち帰る事ができなかった」

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オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の左フロントに自身の右リアを引っ掛けた角田裕毅(アルファタウリ)、2023年10月29日F1メキシコGP ピアストリのオンボード映像

「オンボード映像を見ると、ツノダにはアウト側から回り込むチャンスがあった事が分かるが、兎に角、エイペックスに向けてのターンインでやりすぎた」

「ピアストリのノーズはまだイン側に残っていた。既にブレーキングに入っているため、彼にはそれ以上、減速する事ができなかった」

「ピアストリがポジションをキープしてポイントを獲得した一方、ツノダは無得点に終わった。アルファタウリにとってはダブル入賞での大量得点のチャンスを失った形だ。これは痛手だ」

「紛れもなく角田裕毅の過失」との指摘

あくまでも母国優勝を目指すという個人的な願望を優先したペレスは、オープニングラップのターン1でアウト側からのオーバーテイクを狙って接触。ルクレールはレースを続けて3位表彰台に上がったが、ペレスはクルマのダメージが大きくリタイヤと、大量得点のチャンスがありながらもノーポイントでメキシコを後にした。

F1メキシコGP特集

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