アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (3)
Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌF1、2022年新車「A522」を世界初公開!青 × ピンクが印象の新カラー

  • Published: Updated:

BWTアルピーヌF1チームは2月21日(月)、本拠フランス・パリでローンチイベントを行い、2022年のFIA-F1世界選手権に投入する新車「A522」を世界初公開した。

ルノーからアルピーヌへとリブランドされて2代目となるA522は、フランス国旗のトリコロールと淡いブルー、そしてオーストリアの水処理大手「BWT(ベスト・ウォーター・テクノロジー)」との新たなタイトルスポンサー契約に基づくピンクを基調としたクールな外観に仕立てられた。

アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (1)Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (1)

アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (2)Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (2)

プレゼンテーションにはルノー・グループのルカ・デ・メオCEO、アルピーヌのローラン・ロッシCEO、レギュラードライバーのフェルナンド・アロンソとエステバン・オコン、そしてリザーブドライバーのオスカー・ピアストリが参加した。

なお、BWTとのタイトルスポンサー契約の一環としてチームは今年、3月21日の開幕バーレーンGP、第2戦サウジアラビアGPの2戦で、ピンクをメインカラーとした限定リバリーをA522に施す。

36枚の画像と動画で見る「A522」

F1バーレーンGPとF1サウジアラビアGPの2戦で限定投入されるアルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のピンクバージョン、スタジオ背景レンダリング見下ろし構図Courtesy Of Alpine Racing

F1バーレーンGPとF1サウジアラビアGPの2戦で限定投入されるアルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のピンクバージョン、スタジオ背景レンダリング見下ろし構図

キミ・ライコネンの引退に伴い、今季最年長ドライバーとなるアロンソは昨年、2年ぶりにF1に復帰。ハンガリーGPではルイス・ハミルトン(メルセデス)を徹底的に退ける粘り強い走りでオコンの優勝をお膳立てするなど、衰えを感じさせない見事なパフォーマンスを何度か披露した。

1シーズンを経て、ブランクによる感覚の狂いをすっかりと取り戻した2度のF1ワールドチャンピオン。その経験は今年、昨年以上に英国エンストンのチームにとって貴重なリソースとなるはずだ。

2009年の大規模レギュレーション改訂、2014年のV6ハイブリッド・ターボ導入など、アロンソは長きに渡るキャリアの中で、幾度となくルール変更を経験してきた。都度のルール変更に適応してきたアロンソの経験は、チームのスタートダッシュを後押しするに十分だ。

アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (4)Courtesy Of Alpine Racing

アルピーヌの2022年型F1マシン「A522」のレンダリングイメージ全体像 (4)

昨年コンストラクターズ選手権5位に甘んじたとは言え、アルピーヌが掲げる目標は100戦以内のチャンピオンシップ制覇と、高みを見据えている。無論、アロンソも同じ目的を持ってチームに加わったわけだが、昨年はコンストラクター4位のマクラーレンに対して120ポイントもの差がついた。道程は決して平坦ではない。

だが、チームは目標達成に向けて着々と歩みを進めている。

ヴィリー=シャティヨンのパワーユニット(PU)部門を含めて、ロッシCEOは2022年に向けて構造改革を断行。非常勤取締役のアラン・プロスト、エグゼクティブ・ディレクターのマルチン・ブコウスキーの離脱に伴い、元アストンマーチンのオトマー・サフナウアーをチーム代表に、そしてPU部門の責任者にブルーノ・ファミンを起用した。

PU開発の方向性も転換し、「信頼性よりパフォーマンスを」をターゲットに、A522に搭載される新型PUにはスプリット・ターボが採用された

先頭争いに返り咲くための要素は必要十分。コンストラクター5位からの脱却は時間の問題だろうが、現時点に至るまでの積み重ねという観点から2022年にすぐさま最前列でチャンピオンシップを争うのは難しいかもしれない。だが、その野心的な目標に向けて一歩前進することは間違いないだろう。