角田裕毅が乗るアルファタウリAT04のフロア、アンダーカット、サイドポッド周りの詳細、2023年10月7日F1カタールGPスプリント・シュートアウト
Courtesy Of Red Bull Content Pool

2戦連続!アルファタウリ、最下位脱出に向けAT04に更なるフロア…ライバル大改良のF1アメリカGPで

  • Published:

スクーデリア・アルファタウリはF1第19戦アメリカGPで、角田裕毅と恐らくはダニエル・リカルドがドライブする事になるAT04のフロアに新たなアップグレードを施す。フロアの改良はカタールGPに続く2戦連続だ。

角田裕毅が予選11番手を獲得したロサイルでアルファタウリは、前方部分の形状を変更した新型フロアエッジを投入した。その狙いは、フロアフェンス間へと引き込まれる気流を増やして局所的なダウンフォースを増強する点にあると説明された。

火花を散らしながらロサイル・インターナショナル・サーキットを周回するリアム・ローソン(アルファタウリ)、2023年10月6日F1カタールGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

火花を散らしながらロサイル・インターナショナル・サーキットを周回するリアム・ローソン(アルファタウリ)、2023年10月6日F1カタールGP予選

この改良について車両パフォーマンス部門を引っ切るギヨーム・デゾトゥーは、「エアロサーフェスをより安定させ、より堅牢にする」ための「信頼性」を目的としたものだと説明した。

カタールでのAT04の改良は、シンガポールGPで導入された刷新版のフロアを「僅かにアップデート」するだけのもので、大幅なパフォーマンス向上が期待されたものではなかった。

デゾトゥーによるとシンガポールGPでの大規模アップグレードは当初の狙い通り、上手く機能しているというが、コーナリング性能が高まった一方、ストレートでのパフォーマンス改善はコーナーほどではないとしており、依然として空力効率に問題を抱えているように見える。

英「RaceFans」によるとデゾトゥーは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でも再び、新型フロアを投入する計画だと明かし、シーズンを通した開発は順調に機能していると強調した。

「我々はまたも新しいフロアを用意している。これは誰もが開発を進めている主要な部分だ。フロア周りにはまだ多くのパフォーマンスが眠っている。オースティンに向けたフロアが更なるステップとなる事を願っている」とデゾトゥーは語る。

「シルバーストン以来、アップデートは成果を上げていると言って良いだろう。空力部門にとって、これは本当にポジティブな兆候だ。というのも相関を取るのは難しい作業だからだ」

「結果が出始めているというのは、クルマのデータ分析、風洞やCFDとの相関からエアロサーフェスの開発までを含めた一連の作業全体が上手くいっている事を示している」

ピットレーンで停車するリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年10月6日(木) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットレーンで停車するリアム・ローソン(スクーデリア・アルファタウリ)、2023年10月6日(木) F1カタールGP(ロサイル・インターナショナル・サーキット)

シーズン5戦を残した現時点でアルファタウリはコンストラクターズ選手権最下位に沈んでいる。アメリカGPではまず、7点のリードを持つハースとのギャップを縮める事が一つの目標となる。

ハースはシーズン開幕以来、VF-23にほとんど変更を加えていないが、COTAではボディーワークやサイドポッドのインレット、フロアなど、広範に渡る大規模なアップグレードが予定されている。

小松礼雄チーフ・レースエンジニアによれば、これはクルマのコンセプトが変わるほどの大掛かりな変更だが、「クルマに明らかなペースをもたらせるかという点では、それほどでもない」との事で、どちらかと言えば2024年の新車開発を見据えたものだという。

オランダGP以来、アルファタウリは骨折したダニエル・リカルドに代えてリアム・ローソンを起用してきたが、アメリカGPではリカルドが6戦ぶりに復帰する見通しだ。

F1アメリカGP特集