アルファタウリ・ホンダF1、ピエール・ガスリー2021年残留を正式発表
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは第13戦エミリア・ロマーニャGPを週末に控えた2020年10月28日(水)、ピエール・ガスリーが2021年F1シーズンもチームに在籍することを正式発表した。
2021年シーズンに関しては既に契約が交わされていたが、アレックス・アルボンとの交代説が囁かれるなど、来シーズンにレッドブルとアルファタウリのどちらのチームから参戦するのかについては、正式に明らかにされていなかった。
24歳のフランス人ドライバーは2017年のF1マレーシアGPで初めてチームに加わると、その実力が認められて2019年シーズンにレッドブルに抜擢されるが、オーバーテイク能力不足を理由に半年後にアルボンとの交代が言い渡された。
古巣へと出戻ったガスリーは腐ることなく成長を続けて、昨年のブラジルGPで初の表彰台に上がると、モンツァで行われた今年のイタリアGPで見事初優勝を獲得。コンスタントに予選Q3やトップ10入賞を果たすなど、その実力を何度も証明してきた。
「もう1シーズン、このスクーデリア・アルファタウリで走り続ける事がことが決まり本当に嬉しい!」とピエール・ガスリーは語った。
「今年は本当に好調で、チームとしても創設史上最も成功したシーズンを過ごしている。チームとの関係は本当に力強いものだし、イタリアGPでの優勝が象徴的なように、僕らはあらゆる機会を活かして戦ってきた。モンツァでのF1初勝利は僕にとって本当に特別な瞬間だったけど、それは同時にチームとしても記念すべき2勝目だったから、尚更に甘美で誇らしかった」
「今後も全力を尽くしてプッシュし、責任を持ってチームを前進させていきたいと思っている。レースチームでありプレミアム・ファッションブランドでもあるアルファタウリと共に、更なる成功を収めていくべく来シーズンに挑戦することを楽しみにしている」
フランツ・トスト代表は「ピエールと2021年シーズンも共に戦える事を嬉しく思う。彼は長年に渡ってレッドブルドライバーの一員であり続けてきた。私としてはこの先何シーズンにも渡って、彼がレッドブル・ファミリーに留まることを願っている」と述べた。
「ピエールは2019年のブラジルGPで準優勝を果たした後、チームのホームレースとして開催された今年のイタリアGPで優勝するなど、昨年チームに復帰して以来、2度の表彰台を獲得した。また、毎レースでマシンの全てのポテンシャルを引き出してエンジニアに貴重なフィードバックを与えているだけでなく、素晴らしいレース巧者でもあり、競争力の高さを証明してきた」
「彼は精神的に強く、常に高いモチベーションに溢れており、一旦目標を設定すると、それを達成するために全力を尽くすドライバーだ。私はこのパートナーシップを延長し、2021年シーズンで共に成功を掴むことを楽しみにしている」
ガスリーの反対側のガレージには今年、ダニール・クビアトがいるが、レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、FIAスーパーライセンスが取得できさえすれば角田裕毅を来季アルファタウリ・ホンダに起用する考えを明らかにしている。