アルファタウリF1、2023年「AT04」で”レッドブル依存度”を低減
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チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズによるとスクーデリア・アルファタウリは、2023年型F1マシン「AT04」のレッドブル・パーツ依存率を今季型「AT03」よりも下げ、より多くのコンポーネントを内製化する計画だという。
レッドブルの姉妹チームであるアルファタウリは風洞を含め、F1マシンの設計・開発に必要な全てのリソースを備えているものの、例年、一部の旧型コンポーネントをレッドブル・アドバンスト・テクノロジーから購入している。
F1レギュレーションは「リスティド・チーム・コンポーネント(LTC)」という名目で各チームが自ら設計・製造しなければならないコンポーネントを定めているが、これ以外に関しては柔軟性が設けられている。
ギアボックスやリア・インパクト構造、クラッチ、リアサス、電気系統のハーネス全般などは「トランスファラブル・コンポーネント(TRC)」に分類されたパーツで、他チームからの購入が認められている。
アルファタウリと同じ様に、ハースもまた、緊密な関係にあるスクーデリア・フェラーリからパワーユニット以外に多くのTRCパーツを購入している。
グランドエフェクトカーが導入された今季は昨年からのキャリオーバーがほとんどなかったため、2022年型「AT03」に搭載されたギアボックスや油圧系、リアサスペンション等のレッドブル由来のパーツは全て最新スペックで、それが故に従来よりも多くの出費を余儀なくされた。
ただ、来季に向けた内製化比率の引き上げは支出とは関係なく、単にレッドブルの最新スペックに合わせて自分達のマシンを設計・開発する事の利点が少ないためだという。
RaceFansによるとAT04の開発についてエドルズは「来年に向けて、実はこれまでよりも多くのパーツを自分達で設計している」と説明した。
「何しろリードタイムや生産能力といったレッドブルの開発スピードは驚異的で、彼らは終始、そういった状況を維持して進めていくが、我々は今現在の特定の側面を中心に空力を開発していきたいと思っているからだ」
「例えばシーズン後半になって最終的な設計が判明した彼らのコンポーネントは我々とは異なるジオメトリーで開発されているため、空力に影響が及ぶ可能性がある」
「クルマを実際に走らせてきた事によって来年に向けてはオペレーション・ウインドウを把握しているという明らかな利点があるため、(最新のレッドブル設計パーツを搭載するという)重要性を割り引く事ができる」
「この世代のマシンやタイヤに関する理解は増え、レギュレーションがどのように機能するかについてより多くを学んだ事で、できることは様々にある」