イモラ・サーキットのガレージ内を歩く角田裕毅、2020年11月4日イモラテストにて
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角田裕毅、2021年F1参戦決定!アルファタウリ・ホンダでデビュー、小林可夢偉以来7年ぶりの日本人F1ドライバー

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スクーデリア・アルファタウリは、レッドブル及びホンダの支援を受けて今季FIA-F2選手権に参戦していた角田裕毅との契約を正式発表した。2021年のFIA-F1世界選手権の表舞台に、小林可夢偉以来7年ぶりの日本人F1ドライバーが誕生する。

角田裕毅はカーリンから戦った今季F2で優勝3回、ポールポジション4回、表彰台7回を獲得。参戦初年度にして、2位カラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)に1点差のドライバーズランキング3位に輝いた

この結果、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコから課せられていた「チャンピオンシップ4位以内」のノルマを達成。F1参戦に際して必要となるFIAスーパーライセンスの発給要件を満たした。

所属先のスクーデリア・アルファタウリは、ホンダからF1パワーユニットの供給を受けるイタリアのチーム。角田裕毅のチームメイトとなるピエール・ガスリーは、2016年のGP2シリーズ王者にして2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権年間2位の実力者で、F1キャリアにおいては出走64戦、優勝1回、表彰台2回、入賞29回を誇る。

なお角田裕毅の加入により、今季までレギュラードライバーを務めていたダニール・クビアトはシートを喪失した。

角田裕毅は大きな財産、とアルファタウリ

2021年シーズンのF1では角田裕毅の他に、今季F2チャンピオンに輝いた7度のF1王者の実子、ミック・シューマッハと同5位のニキータ・マゼピンがハースF1チームからデビューを果たす。マシンの競争力を踏まえれば、角田裕毅は最低でもルーキー勢最上位の結果で参戦初年度を終えたいところだ。

神奈川県相模原市出身の20歳、角田裕毅は4歳の時にカート競技をスタートさせ数々の勝利を重ねると、2017年からはFIA-F4選手権に参戦。シリーズ3位に輝き、翌年は7勝を記録してチャンピオンに輝いた。

2019年にはFIA-F3選手権への昇格を果たし、F1の強豪レッドブル・レーシングが運営する若手育成プログラムと契約。1勝を挙げて年間9位に付けた。また平行参戦したユーロフォーミュラ・オープンではシリーズ4位に輝いた。