アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソ、2021年3月12日バーレーンテストのFIAプレスカンファレンスにて
Courtesy Of Alpine Racing

事故のフェルナンド・アロンソ、上顎にチタンプレートを埋め込んだまま2021年シーズンへ

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アルピーヌF1チームで3年ぶりにF1に復帰するフェルナンド・アロンソは、2021年シーズンを通して上顎にチタンプレートを埋め込んだまま23戦を戦う事になる。

2度のF1ワールドチャンピオンは先月、スイスでのサイクリング中に交通事故に見舞われ上顎の矯正手術を受けたが、周囲が驚くほどの回復力を示してテスト開催地バーレーンに姿を見せた。

怪我を負った後アロンソは「10日間」の安静の後にルーティーンのトレーニングを開始。テストに先立ってはシミュレーターでの作業に取り組み、体の動きに問題がない事を確認した。

英国で行われた新車「A521」のローンチイベントへの参加を見送った事で開幕に向けた準備が遅れているのではとも囁かれたが、アロンソは欠席について、渡航制限によるものであり事故による準備への影響は「殆どなかった」と説明した。

ただし、これで全てが終わったわけではない。アロンソはチタンプレートを上顎に埋め込んだままシーズンを戦い、閉幕後のオフシーズンに再度手術を受ける事になる。

アロンソは「プロとしての活動、そしてドライビングの両面で100%の状態にある。ただ個人的には、上顎に付けている2枚のチタンプレートをシーズン終了後に取り外さなきゃならない」と語った。

アルピーヌはテスト初日の12日(金)、エステバン・オコンが新型A521での作業を担当した。アロンソは13日(土)の2日目にコースに出る。