3位トロフィーを掲げるフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年11月5日F1サンパウロGP決勝レース
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ホンダと再会!フェルナンド・アロンソ、複数年のF1契約延長…少なくとも2026年までアストン残留

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フェルナンド・アロンソとアストンマーチンF1チームは欧州現地2024年4月11日(木)、現行契約の延長に合意した事を発表した。詳細な契約年数は明らかにされていないが、少なくとも2026年までチームに留まる。

これはホンダとの再タッグ、そして2度のF1ワールドチャンピオンが少なくとも45歳になるまでF1での現役生活を続行する事を意味する。

アロンソは昨年、アルピーヌからアストンに移籍。開幕8戦で6回の表彰台を獲得するなど好調な滑り出しを見せた。中盤から後半にかけてはマシン開発で遅れを取り、競争力が低下したが、それでもドライバーズ・チャンピオンシップ5位を獲得した。

今季は昨年ほど目立ったパフォーマンスは見せていないが、それでもバーレーン、サウジアラビア、オーストラリア、日本での開幕4戦全てでポイント獲得を果たし、ランキング8位で次戦中国GPに臨む。

ルイス・ハミルトンのフェラーリへの2025年電撃移籍発表を皮切りに、マックス・フェルスタッペンが今季末限りでレッドブルとの契約を解消するとの憶測が浮上するなど、今年は開幕早々からドライバーマーケットが混乱に見舞われた。

これに関連して、2024年末でアストンとの現行契約が満了を迎えるアロンソに関しても様々な噂があったが、まずは一つの憶測に終止符が打たれた格好だ。

詳細な契約年数は不明だが、チーム代表を務めるマイク・クラックは「フェルナンドとの今回の複数年契約は、ホンダとのワークス・パワーユニット・パートナーシップが始まる2026年に向けてのものとなる」と語った。

「素晴らしい事にフェルナンドの長期的な将来を確保する事ができた。我々はこの1年半に渡って力強い協力関係を築いてきたし、共にこのプロジェクトを成功させるという決意を共有している」

「過去数カ月間に渡って絶えず対話を続けてきた。フェルナンドは、レース活動を続けたいと決断した際は最初に我々に話をするとの言葉を守り、まず我々に相談してくれた。我々はお互いを信じ合っている」

「フェルナンドは今も成功に飢えている。これまで以上に素晴らしい走りを見せ、これまで以上にフィジカルは整っており、アストンマーチンを競争力あるチームにすべく完全に専念している」

「より素晴らしい思い出を作り、共に更なる成功を収める事を楽しみにしている」

アロンソは2015年にフェラーリからマクラーレンに移籍。3シーズンに渡ってホンダ製F1パワーユニット(PU)と共にチャンピオンシップを戦ったが、PUの信頼性および性能不足に足を引っ張られ、いずれのシーズンも2001年のミナルディでのルーキーシーズン以来となるランキング2桁に終わった。

2015年には、ホンダのホームである鈴鹿での日本GPで「GP2(直下のジュニアシリーズ)エンジンだ!」とぶち撒けるなど、競争力不足を公に非難する場面もあり、2026年シーズンを含めたアストンとの複数年の契約延長を疑問視する声もあったが、両者は9年の時を越えて再び共闘する事になる。

ホンダは現在、テクニカルパートナーとしてレッドブルおよびRBチームにES(バッテリー)を除くPU一式を供給しているが、次世代PU規定が導入される2026年からはアストンとパートナーシップを組む。

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