インタビューに応えるフェルナンド・アロンソ
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契約交渉長引くアロンソ「金銭的な問題はない、マクラーレンがどの程度速くなるのかが分からないのがネック」

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来季残留に向けてマクラーレンと契約交渉中のフェルナンド・アロンソは、交渉が長引いているのは金銭的な問題のためではない、と主張した。一部報道では、マクラーレン側が日本円にして45億円ほどと見積もられているアロンソの報酬の減額を提示しているために、話し合いが長期化しているとされていたが、本人はこれを否定した形だ。

ホンダとの関係解消を選択したマクラーレンは、ワークスエンジンだけでなく多くの資金リソースを失うことになった。ホンダはマクラーレンに対して年間140億円規模の資金援助を行なっており、アロンソの年俸もホンダが負担していたとされる。英国の一中小企業に過ぎないマクラーレンが、現役ドライバーの中で1・2を争うアロンソの巨額年俸を払えるのかどうか、疑問の声が上がっていた。

先日、チーム代表のエリック・ブーリエは「契約発表の時は近い」と語り、交渉は順調に進んでいることをアピール。英ガーディアン紙は、アロンソは今週中にも新契約にサインすると伝えてたが、これまでの所、そのような発表も噂も出ておらず、交渉が難航している。

マレーシアGP初日セッションを終えたアロンソは、F1公式のインタビューに答える形で、現在の交渉状況について語った。

「シンガポールの時と同じで、まだ交渉途中なんだ。話し合ってるよ。気にしてるのは、僕の来年プランが実現可能なのかどうかって事で、競争力のあるパッケージを手に入れられるかどうかが重要なんだ。2018年には上位争いをしたいからね。チームが必要なものの全てを持ってるのは分かってる」

「お金は問題じゃないんだ。僕は、チームがどの位速くなるのかを知りたいんだ。唯一ネックになってるのはそこなんだよ」

アロンソは、来年マクラーレンが”どの程度”速いマシンを用意できるのかが現状不透明なために交渉が難航していると語る一方、ブーリエはマーケティング上の問題が交渉長期化の原因だと主張、両者の発言は食い違いをみせている。

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