レース前セレモニーに参加するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年6月23日(日) F1スペインGP(カタロニア・サーキット)
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンは「ポイントを獲得できる立場にない」ことを受け入れるべきとアロンソ、過去4戦で入賞僅か1回

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母国F1スペインGPをポイント圏外12位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソは、アストンマーチンはもはやポイントを競う立場にないと述べ、トップ5チーム陥落の事実を受け入れる必要があるとの考えを示した。

アロンソはエミリア・ロマーニャGP以降の過去4戦で1度しかポイントフィニッシュできておらず、チームメイトのランス・ストロールはバルセロナでのレースを14位で終えた。

レースを総括するよう求められたアロンソは「ペースがなかった。バルセロナでの順位は結局のところ、ペース順に並ぶものだと思う。ここでは全てがあらわになる」と切り出した。

「66周のレースを経て最終的には自分達にふさわしいポジションに終わる。今日は12位だった。これが限界だった」

「週末を通してクルマの調子は良くなかった。レースでもそれを確認した。特に高速コーナーでスライドが多かった。これがタイヤをダメにしてしまい悪循環に陥ってしまう。厳しい週末だった」

キャリア通算3回目となる母国Q3進出を逃し、11番手でQ2敗退を喫したものの、予選後のアロンソは明らかに上機嫌だった。それほどまでにアロンソは、母国での週末に先立ち悪い見通しを持っていた。

コンストラクターズ選手権5位を争うアストンとRBが共に、アップグレードを持ち込みながらも入賞争いの蚊帳の外に置かれたことは興味深い事実だ。

バルセロナでのレースは、中高速コーナーが多い伝統的なF1サーキットを舞台に3週連続で行われるトリプルヘッダーの初戦だ。スペインでの苦戦は3連戦全体での苦戦となり得る。

アップグレードされたAMR24で次戦オーストリアGPをどう戦うのか? そう問われたアロンソは「難しい状況になると思う」と答えた。

「自分たちに嘘をつくことはできない。これが現時点での僕らの立ち位置だ。僕らはポイントを獲得できる立場にない」

「次の数レースに向けて大幅に前進できればいいんだけど、シュピールベルクやシルバーストンへのアップデートは殆どない。ハンガリーやそれ以降に、パフォーマンス面で助けになるステップを踏めればと思うけど、僕らは今や少し劣勢だ」


2024年F1第10戦スペインGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がランド・ノリス(マクラーレン)を2.219秒差で退け今季7勝目を上げた。

シュピールベルクに位置するレッドブルリンクを舞台に行われる次戦オーストリアGPは6月28日のフリー走行1で幕を開ける。

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