会見でマイクを握るフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年6月20日F1スペインGP
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

ニューウェイのアストンマーチンF1移籍の噂に口を開くフェルナンド・アロンソ

  • Published:

2025年に向けての次なるキャリアに注目が集まるF1界のスターデザイナー、エイドリアン・ニューウェイのアストンマーチン加入の憶測についてフェルナンド・アロンソは、噂に過ぎないと一蹴するスタンスを貫いた。

ニューウェイは既にフェラーリからオファーを受けていると見られるが、勧誘はスクーデリアに留まらず、マクラーレン、メルセデス、アストン、ウィリアムズの5チームに及んでいる可能性がある。

ニューウェイが数週間前に英国シルバーストンにあるアストンの最新鋭のファクトリーを極秘訪問したことはほぼ確実であると広く考えられており、それよりは確度が落ちるものの、ローレンス・ストロール会長と直に会い、諸条件について話し合ったとも伝えられている。

仮に現時点でいずれかのチームと契約に至っているとしても、レッドブルとの契約上、9月になるまでニューウェイは、他チームとの契約を発表することが許されていないと見られており、近々に状況のアップデートがアナウンスされる可能性は乏しい状況だ。

ファクトリーの訪問とトップ会談が報じられたことについてスペインGPを前に尋ねられたアロンソは「それに関してはかなりの疑問があると思う」と語った。

「噂については知っているしニュースも読んだけど、それはカナダGP前の12時にフェラーリとの契約が発表されると伝えたのと同じ情報源、同じウェブサイトからのものだった。つまり噂は噂に過ぎないってことだ」

トップ争いから脱落し、今季開幕9戦を終えた現時点でコンストラクターズ選手権5位に沈むアストンをニューウェイが選ぶ理由はどこにあるのだろうか?

現役チャンピオンチームとタッグを組むホンダは、2026年に始まる次世代レギュレーションの初年度からアストンにパワーユニット一式を供給する予定であり、チームは昨年、莫大な資金を投じた新たなファクトリーを竣工させ、最新鋭の風洞も導入した。

現在、アストンのテクニカル・ディレクターを務めるダン・ファローズはニューウェイのかつての側近であり、フェラーリに移籍する場合はイタリアに移住する必要があるが、アストンであればイギリスに留まることができる。

アストンへの移籍をニューウェイに説得するために、自身であれば何を語るか?と問われたアロンソは「それは彼と僕の間の問題だ」と述べ、答えようとしなかった。

F1スペインGP特集