
パパになった44歳アロンソ「本当に幸せだ」 喜びの裏では鈴鹿の厳しい現実、ホンダへの想いを語る
2度のF1王者フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)が、第一子の誕生を経て鈴鹿サーキットに合流した。木曜日のメディアデーを欠席していた44歳のスペイン人ドライバーは、パートナーであるメリッサ・ヒメネスさんとの間に子供を授かったことを初めて公に認めた。
金曜日の朝に日本へ到着したアロンソは、フリー走行1回目(FP1)を欠場し、午後のFP2からステアリングを握った。人生の大きな節目を迎えた直後の強行スケジュールとなったが、長旅の疲れをにじませながらも、新たな家族を迎えた喜びを語った。
「今朝、到着したばかりだから少し時差ボケはあるけど元気だよ。今、FP2を終えたところだけど、数時間後には寝る予定だ」
来日遅延の理由は、まだ名前が明かされていない第一子の誕生によるものだった。父親となったアロンソは「本当に幸せだ。とても特別な瞬間だった」と表現した。
出産を控えたここ数日の様子については、「正直、何かを具体的に想像していたわけじゃない。起こるべくして起こるものだしね。ただ、すべてが順調にいくかどうかという点で、若干ストレスと不安があった」と振り返った。
そのうえで、「幸いにもすべて順調だった。母親も赤ちゃんも元気だ」と語り、母子ともに健康であることを明かした。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
鈴鹿サーキットを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年3月27日(金) F1日本GPフリー走行2
私生活での朗報とは対照的に、コース上での状況は依然として厳しい。アストンマーティン・ホンダは日本GPに向けて、フロントウイングおよびフロアにアップデートを投入しているが、アロンソの評価は慎重だ。
「FP2でマシンに良い感触を持つことはなかった。これまでとほぼ同じ状況だと思う」とアロンソは語る。
アップグレードについても「大きな違いは感じられなかった。パフォーマンスの面ではまだ遅れている」とし、改善にはさらなる作業が必要だと認めた。
今週末はパワーユニット・パートナーであるホンダにとって重要なホームレースでもある。アロンソは、厳しい状況だからこそ、自分たちにはホンダを支える責任があると強調した。
「ここはホンダのホームレースだ。今のような困難な時期だからこそ、僕らはここで彼らをサポートしなければならない」
掲げる目標は明確だ。「今年初めてレースを完走できることを願っている。全周回を走り切ることが目標だ」と述べ、完走を最優先に据えた。
私生活では大きな喜びを得たアロンソだが、鈴鹿で待ち受けるのは厳しい現実だ。新たな家族を背に、パパとなったアロンソは、ホンダとともに長いトンネルの出口を模索する。