Netflixのカメラに背を向けるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
Courtesy Of Netflix

F1、人気番組「Drive to Survive」は”捏造”との批判を経てNetflix側と協議へ

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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を含む一部のドライバー達による捏造との批判を受けF1は、人気ドキュメンタリー番組「Drive to Survive(邦題:Formula 1: 栄光のグランプリ)」の制作に関してNetflix側と話し合いの場を持つ意向を明らかにした。

このシリーズは2019年のシーズン1配信以来、アメリカを中心として年々視聴者数を増やしており、今年3月には昨シーズンの舞台裏を追ったシーズン4が公開されたばかりだが、視聴者数を増やさんとばかりに事実を歪めているとの批判もある。

フェルスタッペンは「実際には存在しないライバル関係を捏造している」として、金輪際、撮影に協力しない意向を明らかにしており、ランド・ノリス(マクラーレン)はシーズン4の公開を経て「明らかに場違いなコメントや物言いが散見される」として批判的な態度を示した。

F1のステファノ・ドメニカリCEOはこうした状況を受け、ドライバーの参加意欲が削がないよう、エンターテイメントとドキュメンタリーのバランスを巡ってNetflix側と話し合いの場を持つ意向を明らかにした。

イタリア版Motorsportによるとドメニカリは「Netflixのプロジェクトが成功的な効果をもたらしている事は間違いない」と述べ、Drive to SurviveがF1にとって有益だと主張する一方「対話が必要だ」とも主張した。

「新しい視聴者の興味を喚起するために、ある意味で物語をドラマチックに描く事に重点が置かれた。これは(F1にとっての)チャンスだが、同時に(ドライバー達からの)理解が必要な部分でもあると思う。今週末(バーレーン)のチームとのミーティングでも、我々はこの話を議題に挙げた」

「適切に表現されていないと感じて参加を拒否するドライバーがいる。だから彼が正しいと感じる形式を理解し、どういったフォーマットであれば参加してくれるのかを理解するために対話が必要だ」

「Netflix側とも話をするつもりだ。ストーリーが現実からかけ離れないようにする必要がある。そうでなければ、もはやフィットしなくなる」