メルセデスAMGペトロナスF1チームとアディダスとの提携を告知するグラフィック、2025年1月7日
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

アディダス、F1初参入を正式発表!メルセデスと提携―ウェア開発で「画期的」コラボ

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ドイツの大手スポーツウェアメーカー、アディダス(adidas)は2025年1月7日、メルセデスAMGペトロナスF1チームとの複数年にわたるパートナーシップを締結し、自動車レースの最高峰であるフォーミュラ1(F1)に正式参入すると発表した。

アディダスは、75年にわたって培ってきたノウハウを活用し、ドライバー、メカニック、エンジニアをはじめとするチームメンバーの役割に最適化された高機能ウェアを開発する。また、アパレル、フットウェア、アクセサリーを含むファン向け製品も幅広く展開し、ブランドの存在感をさらに高める計画だ。

アディダスのビョルン・グルデンCEOは、「モータースポーツ全般、特にF1の人気は急速に高まっており、新たな消費者層にリーチするだけでなく、スポーツ文化やストリートカルチャーにも大きな影響を与えている」と述べ、F1市場への参入の意義を強調した。

さらに、「アディダスの象徴であるスリーストライプスをF1に導入し、最も成功を収めたチームの1つであるメルセデスの公式パートナーになることを誇りに思う」と語り、この提携の意義を強調した。

近年、F1はNetflixのドキュメンタリーシリーズ「Drive to Survive」の成功をきっかけに、若年層を中心にその人気を拡大している。アディダスは、このトレンドを背景にF1を通じて新たなファン層を開拓し、ブランド価値をさらに向上させる狙いがある。

メルセデスAMGペトロナスF1チームのトト・ウォルフ代表兼CEOは、「アディダスは、最高のパフォーマンスだけでなく、スタイルや洗練性にも献身するという我々の姿勢を共有している象徴的なブランドだ。今回の発表は、F1におけるチームウェアやファンウェアの意味を再定義する画期的なコラボレーションとなる」と述べ、アディダスとの協力がもたらす可能性に期待を寄せた。

さらに、チームの最高商務責任者(CCO)を務めるリチャード・サンダースは、「F1は現在、文化的な波に乗っている。この波を活用し、ファン層を拡大しながら新しい視点を提供したい」と述べ、今回の提携がもたらす新たな展開について言及した。

アディダスとメルセデスAMGペトロナスF1チームによる初のコレクションは、2025年2月に発表される予定だ。このコレクションは、アディダス公式オンラインストアやメルセデスの公式サイト、また世界中のアディダス販売店で購入可能となる。