ベッテル、2年目の若手に破れ選手権5位「傍からの見た目ほど悪くはない一年」F1アブダビGP《決勝》
F1第21戦アブダビGP決勝レースに挑んだスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ポジションを1つ落して5位でフィニッシュした。シーズン終盤のSF90のパフォーマンスは下降傾向で、今回はソフトをスタートタイヤとした戦略も全く機能せず、ライバルに一矢報いることすら出来なかった。
4度のF1ワールドチャンピオンは、ドライバーズ選手権でチームメイトのシャルル・ルクレールに破れ、5位に甘んじた。スクーデリアは今年、合計9度のポールポジションを獲得したが、そのうち7つはルクレールだった。優勝回数でも2勝対1勝で敗北。F1での2シーズン目を迎えた若手に完敗した。
傍からの見た目ほど悪くはない一年
セバスチャン・ベッテル決勝: 5位, グリッド: 4番手
スタートではどこにも行き場がなかったし、DRSが使えないのも痛手だった。僕はマックス(フェルスタッペン)に対してタイヤ的にアドバンテージがあったわけだからね。それもスティントが進めば失せてしまう。1回目のピットストップを終えた後、あまりにも競争力がなかったから、もう一度ピットインする事にした。その結果ポジションを2つ失ったけど、取り戻せたのは1つだけだった。メルセデス(ボッタス)が速すぎたんだよ。
いずれにせよ、今年は期待していたようなシーズンにはならなかった。理由はハッキリしてる。来年はこの教訓を活かしたいと思ってるし、チームとしても成長しなきゃならない。個人的には理想的とは言いがたいシーズンだった。傍からの見た目ほど悪いとは思ってないけどさ。細かい事が重なって、実際よりも印象が悪くなっただけと言えるかも。
僕は自分自身がもっと良い仕事ができると思ってるし、前に進む事を来年の目標としている。来季はライバルと張り合えるだけの競争力のあるパッケージがあることを願ってる。この後は火曜からのテストに取り組んで、その後はしばし、お楽しみの休みを満喫するつもりだ。
2019年のF1第21戦アブダビGPでは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが通算50回目のポール・トゥ・ウインを達成。2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に対して17秒という途方も無い差を付けて表彰台の頂点に立った。