「期待はずれのシーズン」とバンドーン、トラブルに始まりトラブルで終わった一年間 / F1アブダビGP《決勝》

アブダビGPのストフェル・バンドーンcopyright Mclaren

F1デビューシーズン最終戦、マクラーレン・ホンダとしての締め括りでもあるアブダビGPは、ストフェル・バンドーンにとって非常に厳しいストレスの溜まるものだった。12位で完走はしたものの車には終始問題があり、バンドーンは「ラリーカーを運転してるみたいだった」と振り返った。

原因はまだ調査中でありハッキリしていないと前置きした上で、チーム代表のエリック・ブーリエは、大量のダウンフォースが失われた事でステアリングに重大な問題を抱えていたと明かした。バンドーンはフォーミュラーカーとは思えない程のダウンフォース不足に見舞われながら走行を続けた。

信頼性と性能不足に苦しんだマクラーレン・ホンダでのルーキーイヤーは、トラブルに始まりトラブルと共に終わった一年となった。チェッカーを受けたバンドーンは「期待はずれのシーズン」になったと振り返った。F1初年度に、考えうるだけの苦労を経験した”新人”は、来年のマクラーレン・ルノーでどのような活躍を見せてくれるのだろうか。バンドーンは2年目の新しい挑戦に向けて、新たな一歩を踏み出そうとしている。

何もかもが足らなかったシーズン

ストフェル・バンドーン決勝: 12位, 予選: 13位

スタートから非常に難しいレースだった。車に何箇所かダメージがあったんだ。すごく手こずったし、何かがものすごく間違ってる感じがしたんだ。まるでラリーカーを運転してるような感じだったんだ!タイヤのグリップは全然無かったし、車は彼方此方でスライドしてて、大きな問題を抱えてるって感じたよ。

最初のスティントからフィーリングが悪くて、何がおかしいのか評価するために早めにピットストップをしたんだけど、その後も苦戦が続いたんだ。徐々に良くなって少しは改善したけど、車の中での気分は依然として最悪のままだったし、必要としてるペースとはかけ離れてた。何が起きてたのかを確認しないとね。そんな条件下でのレースだったけど、今シーズンを完走で締めくくれて良かったよ。後ろの連中から順位を守るために、持てる全てを引き出せたと思う。

浮き沈みが多かったし、結果を見れば望んでたシーズンとは言えないものになってしまった。技術的な障害やグリッドペナルティーが数多くあったし、パフォーマンスもタイムも足りなかった。シーズンを終えることが出来て嬉しいし、新しい来年を楽しみにしてる。モチベーションはすごく上がってる。やる事はたくさんあるけど、新しい挑戦にワクワクしてるよ。


今季最後のレースは、ポールポジションスタートのバルテリ・ボッタスがそのまま逃げ切りポール・トゥ・ウイン。2位にはルイス・ハミルトンが続き3位以下を大きく引き離してフィニッシュ、チャンピオンチームの独壇場となった。決勝の詳細は、2017年F1アブダビGP決勝順位結果を参照されたい。

F1アブダビGP特集

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