角田裕毅、去るガスリーに感謝「一緒に仕事ができて楽しかった」ウィリアムズに踊らされ入賞ならず
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シーズン最終のF1第22戦アブダビGP決勝を終えた角田裕毅(アルファタウリ)は「一緒に仕事ができて楽しかった」と述べ、この日のレースを以てチームを去る僚友、ピエール・ガスリーに感謝の気持ちを伝えた。
3位表彰台を獲得するなど、高い競争力を発揮した2021年シーズンとは異なり、グランドエフェクトカーが導入された2022年はアルファタウリにとって失望のシーズンだった。ポイント獲得数は4分の1に留まり、コンストラクターズ選手権では6位から9位に転落した。
それでも角田裕毅にとってはポジティブな面もあった。
ヤス・マリーナ・サーキットでのレースを終えた角田裕毅は「チームにとっては厳しいシーズンでしたが、特にピエールから多くを学べて良かったです」と語った。
「この2年間、彼と一緒に仕事ができて楽しかったです。僕とチームのためにしてくれた全ての事に対して彼に感謝の気持ちを伝えたいです」
終始、入賞圏内を窺うレースを展開していたものの惜しくも11位と、角田裕毅は2年目のシーズンをポイント獲得で締め括る事ができなかった。
敗因の1つはポジション争いを繰り広げていたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)にしてやられた事だった。
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「残念ながらアルボンの最終ストップのタイミングの影響で、当初の計画より少し早くソフトタイヤに交換する事を余儀なくされた」と説明した。
「ベッテルやリカルドにプレッシャーをかけ続けてトップ10入りを目指すに十分な余力がタイヤに残っていなかった」
後方5秒の位置にいたアルボンは35周目に2回目のピットストップをおこなった。アンダーカットを防ぐべく、アルファタウリは3周後に角田裕毅をピットインさせた。
これが最終スティント終盤のタイヤのタレに繋がり、角田裕毅はセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)やダニエル・リカルド(マクラーレン)との差を詰め切る事ができなかった。
それでもエドルズは「ユーキは今日も堅実で一貫性のあるレースを戦い、ポイントが得られる最後のポジションを争ってくれた」と評価した。
角田裕毅もまた「残念ながら終盤にタイヤが駄目になってしまいペースをキープできず、ポイント圏内でフィニッシュする事ができませんでした」としながらも「全てを出し尽くしたので今日のレースには満足すべきだと思います」と語った。
11月20日(日)に行われた2022年F1第22戦アブダビGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで自身2度目のタイトルシーズンを締め括った。
全22戦のシーズンはこれで全日程が終了した。F1サーカスは冬のオフシーズンを迎える前に、11月22~23日にヤス・マリーナ・サーキットでのポストシーズンテストに臨む。