レースに向けてグリッド上で準備するセルジオ・ペレス(レッドブル)、2022年11月20日F1アブダビGP決勝レース
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セルジオ・ペレス、前進阻んだガスリーは「間違いなくペナルティもの」1.322秒及ばずランク3位

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F1アブダビGP決勝レース最終盤のピエール・ガスリー(アルファタウリ)についてセルジオ・ペレス(レッドブル)は、最終戦でなければ「間違いなく」ペナルティの対象になっていただろうとの見解を示した。

2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)を追うペレスは残り3周というタイミングで、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)と13番手を争う周回遅れのガスリーと遭遇した。ペレス曰く、ガスリーにはブルーフラッグが振られていた。

ペレスは1本目のロングストレートのブレーキングでこれを交わそうとしたものの接触しかけ、その後に続く2本目のストレートで交わしたが、この際ガスリーに対して手を振り抗議するような様子を見せた。

周回遅れの攻略に手間取ったペレスは最終的に1.322秒及ばず、ルクレールにドライバーズランキング2位を許した。

ドライバーズランキング2位叶わずレースを終えたセルジオ・ペレスの健闘を称えるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコ、2022年11月20日F1アブダビGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

ドライバーズランキング2位叶わずレースを終えたセルジオ・ペレスの健闘を称えるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコ、2022年11月20日F1アブダビGP決勝レース

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は僚友ペレスの巻き返しの様子をサーキット設置のスクリーンで確認しながらトップを快走していた。

レースを終えたフェルスタッペンは「チェコは十分に彼(ルクレール)を捉えていたように見えたけど、その後、ちょっとした騒動があって…ピエールとアレックスだったかな…画面を見てたんだ。あれでかなりタイムをロスしたよね。残念だよ」と語った。

これについてペレスは「確かに、1秒かそれ以上を失ったかもね。青旗が振られていたのは明らかだけど、バトルの最中だった彼にとってポジションを譲るのはかなり難しい」と振り返った。

「今にして思えば(アルボンを)追い抜こうとしていたんだろうけど、あの時は彼がドアを開けてくれていると思ったんだ。それで抜きに行ったんだけど、あと一歩という最後の瞬間に上手くブレーキをかける事ができた。そうでなきゃ接触していただろうね。運が良かったよ」

「だから、通常のコンディションであればピエールには間違いなくペナルティが与えられたと思う。でもこれは最終戦だった」

「兎に角、僕としては何かを議論せずに家に帰れることが嬉しい。こういうことも時にはある。これ以上話す事はないよ」

ガスリーはこの日のレースを以てアルファタウリを離れ、フェルナンド・アロンソの後任としてアルピーヌに移籍するが、来年5月までに2点のペナルティポイントが追加されれば1レースの出場停止処分が下される状況に今のところ変わりはない。


11月20日(日)に行われた2022年F1第22戦アブダビGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで自身2度目のタイトルシーズンを締め括った。

全22戦のシーズンはこれで全日程が終了した。F1サーカスは冬のオフシーズンを迎える前に、11月22~23日にヤス・マリーナ・サーキットでのポストシーズンテストに臨む。

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