着実な進化を遂げたルノー、最終戦でトロ・ロッソを逆転しコンストラクターズ6位を獲得 / F1アブダビGP《決勝》
ルノーF1チームの最終戦アブダビGPは、ニコ・ヒュルケンベルグが6位入賞を果たした、結果コンストラクターズランキングでトロ・ロッソを逆転する嬉しいフィナーレとなった。カルロス・サインツは入賞圏内を走行するも、ピットストップで左フロントタイヤの装着ミスがありリタイヤ、ダブル入賞とはならなかった。
昨年に6年振りのF1復帰を果たしたルノーF1チームは、メルセデス・フェラーリにはまだ及ばないものの、3番目の自動車メーカーとして着実に進化を遂げている。第17戦のアメリカGPからはジョリオン・パーマーに代わりトロ・ロッソで評価の高かったカルロス・サインツが合流、ヒュルケンベルグと”間違いのない実力派コンビ”を始動させ着々と準備を整えている。
来年に向けて気がかりなのは今年多発したパワーユニットの信頼性の問題。開発の途中段階で信頼性が損なわれるのはある種避けられないが、シーズン終盤はカスタマーチームからの激しい批判に晒された。ホンダと袂を分かったマクラーレンは来年ルノーエンジンを搭載する。2018年シーズンの最も注目すべきポイントの一つはルノーと言える。
ルノー:F1ブラジルGP決勝を終えて
ニコ・ヒュルケンベルグ決勝: 6位, 予選: 7位
スリルに溢れたレースだったね!オープニングラップはすごく面白かったし、ピットストップ後にハースの1台(ロマン・グロージャン)を抜かなきゃならなかった時も楽しかったよ。彼らは直線がものすごく速かったし、グロージャンに仕掛けようとした時、後ろのチェコ(セルジオ・ペレス)が漁夫の利を狙って待ち構えてたのは明らかだったからね。上手く彼らの前に出ることができて、シーズンをしっかりした形で終える事が出来たよ。
コンストラクターズランキング6位は上出来だし、これで冬の間のチームの士気が高まるってものさ。シーズン後半に向けて車は良くなってきたけど、いくつか問題も抱えてたから、最後をポジティブな形で締めくくれたのは良かった。これで前向きにオフシーズンを過ごせるね。
カルロス・サインツ決勝: リタイヤ, 予選: 12位
良いレースをしてたし、いくつかかなり光る部分があったから、レース後半でトップ10に入るのを楽しみにしながら走ってたんだ。ペースは良かったから、ホイールの問題でリタイヤになっちゃったのは悔しいよ。でもこういう事は起こるものさ。2台ともポイントに値すると思うから、前向きでいる事にするよ。ニコはチームのために仕事をやり遂げて6位になるためのポイントを取った。全体としては良いシーズンだったし、僕にとってはルノーとの素晴らしいスタートになったよ。
今季最後のレースは、ポールポジションスタートのバルテリ・ボッタスがそのまま逃げ切りポール・トゥ・ウイン。2位にはルイス・ハミルトンが続き3位以下を大きく引き離してフィニッシュ、チャンピオンチームの独壇場となった。決勝の詳細は、2017年F1アブダビGP決勝順位結果を参照されたい。