入賞チャンスは十分ある、と自信のアロンソ「僕らには強力なロングランペースがある」F1アブダビGP《予選》
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F1アブダビGP公式予選で11位につけたフェルナンド・アロンソは、ポイント獲得のチャンスは充分と語り、マクラーレン・ホンダとして挑む最後のレースを入賞で締め括る決意を示した。
25日(土)現地17時からスタートした予選では難なくQ1を通過。Q2では変化する路面コンディションに合わせてセットアップを変更した。アロンソはQ3進出要件となる上位10台に食い込むタイムを叩き出したものの、人生最後のF1予選に向けて、持てる全てを絞り出したフェリペ・マッサ(Williams)の圧巻の走りによって、僅か100分の7秒差で敗れ去った。
グリッド11番手は、時に10番手よりもアドバンテージが大きいと言われる。現行レギュレーションでは、Q3進出組は使い古した中古タイヤでのスタートが義務付けられている一方、11番手以降は自由にタイヤを選ぶことができる。アロンソはこの状況を優位に活かしつつ、FP3で垣間見えたロングランペースの良さを武器にシーズン最後の戦いに挑む。
ロングランの競争力はかなり高い
フェルナンド・アロンソ予選: 11位, FP3: 7位
11位に満足してるよ。今日の僕らはこんなものだろう。予選でのマクラーレン・ホンダが凄まじく速かったとは思わないけど、仮にQ3に進出して使い古したタイヤで9位か10位からスタートしても意味ないしね。だって、後ろの連中は新品タイヤでスタートできるんだから。明日の僕らはその新品使える立場にあるわけだから、そのアドバンテージを活かすよ。
最大限のものを引き出したと思うけど、ライバル連中は魔法の予選モードがあってボタン一つでエンジンパワーを上げられるから、ちょっと後退したように見えるだけさ。マシンバランスには満足しているよ。週末を通してずっといい感じなんだ。今朝のFP3では7番手と8番手だったし、ロングランペースではかなり競争力があるんじゃないかって思ってる。レースでも同じような速さが発揮できると思うし、ポイント獲得のチャンスは充分あるよ。
明日は良いショーを披露してエキサイティングなレースになることを祈ってる。チャンピオンシップは殆ど決まったようなものだし、失うものは何もないからプレッシャーは全然ないよ。
2017年シーズン最終戦F1アブダビGP決勝レースは、日本時間11月26日(日)22時にスタート、1周5.554kmのヤス・マリーナ・サーキットを55周する事で勝敗を争う。全20戦で争われたシーズンもついに終りを迎える。タイヤのデグラデーションが低いため、決勝ではウルトラソフトとスーパーソフトの1ストップ戦略が主流になる見込み。性能劣化が低いということは、それだけピットストップのタイミングに幅が広がるという事を意味し、多かれ少なかれドライバーは自分の望むタイミングでタイヤを交換することになるだろう。